ニキビ治療 (イソトレチノイン)– Acne Treatment Isotretinoin –

目次

イソトレチノイン– Isotretinoin –

イソトレチノイン(イソトロイン)

イソトレチノインは、ニキビの治療のための飲み薬です。 ビタミンA誘導体の「レチノイド」に属するお薬です。

イソトレチノインは、先発医薬品が「アキュテイン」という製品名です。イソトレチノインの製品名は、アキュテインの他に、「ロアキュテイン(ロアキュタン)」、「イソトロイン」、「ソトレット」、「クララビス」、「アクネトレント」などがあります。

中等度~重度のニキビに対して、欧州や米国の治療ガイドラインでは高いレベルで推奨されており、全世界で30年以上前から使用されています 1, 2

イソトレチノインが日本で未認可なのは、ニキビは身体的に不調をきたす病気ではないことから、「疾病の治療目的」というよりは「美容目的」と解されることも多く、特にイソトレチノインのような催奇形性等の重篤な副作用がある薬は、認可されにくくなっていることがその理由です。

ニキビへの効果

当院の患者に対するイソトレチノイン治療の成績は、中等度以上改善の患者は98%以上、再発率*は30%以下です。

これは、文献上のイソトレチノインの有効率・改善率と大きく変わりません。中等度のニキビ患者に対して約6ヶ月に渡って20mg/日のイソトレチノイン治療を行った研究では、98.99%の患者が改善し、中でも劇的に改善した患者が98.3%と非常に高い有効率が報告されています 3

重度のニキビ患者に対して約5ヶ月に渡って1mg/kg/日のイソトレチノイン治療を行った研究では、95%以上の炎症性ニキビの減少が見られた患者が90%であり、用量依存的に有効率が上昇したと報告されています 4

当院で治療を受けたほとんどの患者が、以前に抗生剤や塗り薬などの保険治療をすでに受けており、改善が認められなかったことを考えると、イソトレチノインの効果は非常に高く、再発率が低い治療と言えます。

中等症以下のニキビに対しては、保険治療が無効であり再発を繰り返す方に限り処方しています。中等症以下のニキビに対しては、0.5mg/kg/日か、それ以下のイソトレチノインの低用量療法で効果が出る場合も多くあります 5, 6

中等症以上のニキビに対しては、瘢痕や跡をなるべく残さないためにも、早期の改善を目指します。

*当院の統計による再発率は、治療終了後、新生ニキビの数が治療前の状態の1/3以上に戻った場合を再発としています。

肌への作用

イソトレチノインには、アクネ菌を殺菌する作用がある抗生物質や、ホルモン剤、ステロイドなどの成分は含まれていません。それでは、どのような機序でニキビを治すのでしょうか?

イソトレチノインの作用は未知の部分が多くありますが、主に以下の3つが知られています。

1. 皮脂腺の退縮

経口イソトレチノインには、直接的な抗菌作用はありませんが、皮脂腺を退縮させ、皮脂分泌を大きく減らす作用があります 7 20。この作用により、ニキビの原因菌であるアクネ菌が定着できなくなり、抗生物質よりもアクネ菌の数を減らすことができます 21

イソトレチノインは皮脂腺のアポトーシスを促すため 8、治療後もある程度は皮脂量の減少を認めます。しかし、アポトーシスを起こさずに収縮した皮脂腺のサイズはもとに戻るため、皮脂も大部分は戻ってきます。

2. 脂腺細胞を正常化

イソトレチノインは、細胞に働きかけて、皮脂腺細胞や表皮細胞を正常化する働きがあります 9。ニキビとは病態が異なりすが、皮脂腺が発達しすぎて肥大する「脂腺増殖症」での治療効果も認められており、治療終了後も皮脂腺が正常化している割合が多いことも報告されています 10

皮膚の細胞が正常に働くようになると、異常な角化(皮膚が厚くなり、毛穴がつまる)が起こらなくなり、毛穴がつまらなくなればニキビの炎症が起こらなくなります。

3. 抗炎症作用

イソトレチノインは、ニキビの原因であるアクネ菌に対する細胞の免疫応答を正常化する「免疫調整作用」を有することも報告されています。つまり、過度に免疫が反応して炎症が起こるのを防ぐ作用があるため、ニキビの炎症が起こりにくくなります 11, 12

治療を受けることができない方

以下の方は「イソトレチノインによるニキビ治療」を受けることができない場合があります。医師にご相談ください。

  1. 個人輸入している方
    イソトレチノインの個人輸入は、海外でも医師の処方箋がない限り禁止されています15。当院では医師の責任の下で医薬品の処方と治療を受けることができる患者さんのみに診療を行っておりますので、ご了承ください。
  2. 軽症ニキビの方
    自費診療のため、どうしてもという方には処方するケースもありますが、原則は、保険治療で治らなかった「難治性のニキビ」や、「中等症以上のニキビ」の方のみに適応があります。
  3.  15歳未満の方
    骨端線が閉鎖して、身長の伸びにくくなる可能性があります。
  4. 18歳未満の方
    18歳未満の方は初診時には保護者の方と同伴でなければ、薬の処方はできません。再診時はご本人だけでも診察可能です。
  5. 潰瘍性大腸炎、クローン病、重篤な肝障害などの既往がある方
  6. 精神疾患を患っている方
    うつ病、統合失調症等の精神疾患を患っている方は、原則は治療を受けることができません。既往があって現在完治されている患者さんは、診察の際に医師へご相談ください。
  7. ご妊娠中の方など
    妊娠中、授乳中、妊活中、または1年以内に妊娠の予定がある方は、イソトレチノインの内服はできません。
  8. レーザー脱毛、光脱毛中の方
    治療中、および治療中止後1ヶ月間は脱毛を中断していただきます。
  9. アレルギーのある方
    イソトレチノイン製剤でアレルギーを起こしたことのある方、アスピリン喘息のある方、パラベン・大豆・ピーナッツアレルギーのある方は服用できません。
  10. レーシックを受けて6ヶ月経過していない方
    レーシック手術の前後6ヶ月はイソトレチノインを服用できません22
  11. 定期検診の重要性
    1クール6ヶ月間、1ヶ月に1回の検査が必要となります。遠方の方には長めに処方することも可能ですので、診察時にご相談ください。定期的に当クリニックへ通うことが出来ない方は、お近くの他の病院での治療をおすすめします。

副作用

イソトレチノインには様々な副作用やリスクがあります。当院では医師から副作用についてシートを用いて説明を行い、定期的な採血検査や尿検査を実施します。

イソトレチノインの副作用は多岐に渡りますが、代表的なものは皮膚、口、鼻、眼の粘膜の乾燥です。この副作用はほぼ100%の患者さんに起こります。乾燥によって皮膚炎、口角炎、口唇炎、鼻出血、ドライアイなどが起こる可能性があります。それに伴い、赤ら顔や鼻血もよく起こる副作用です 13。血液検査では、肝機能障害のほか、脂質異常などの様々な異常を認めることがあります。

非常に稀ですが、重篤な副作用として視力低下、視野障害などの目の異常、急性膵炎、急性肝炎、潰瘍性大腸炎、クローン病、アナフィラキシーショック、スティーブンス・ジョンソン症候群、自殺衝動などが報告されています。

女性にとっての重大な副作用として、胎児の催奇形性があります23 24 26。内服中及び内服中止後6ヶ月間は必ず避妊を行っていただきます。アメリカのiPLEDGEプログラムに準拠した妊娠予防プログラムやは最も重要です14 24 25

副作用について初診時に医師から説明がありますので、何か不安なことがあれば遠慮なくご相談ください。

当院でのイソトレチノイン治療

治療開始後1ヶ月間は、約30%の患者に一過性のニキビの増悪(好転反応)がみられますが、平均して2ヶ月間~3ヶ月間でニキビが改善していきます。ニキビが改善してからも、再発を防ぐために治療を継続する必要があります。

皮膚の状態や副作用の有無を診察して、ニキビの改善が乏しい場合には増量していきます。推奨用量は0.5mg~1.0mg/kg/日で、極量は2mg/kg/日です 13

適切な服用量と服用法が守られておらず、副作用も適切に管理していない医療機関もあり、そういった場合、イソトレチノインの有効率が低くなり、再発率も高くなります。適切な用量と治療期間を守ることが大切です。

前院を含めると16年以上、延べ1万5000人以上の患者にイソトレチノイン治療を行っています。肌のクリニックは、皮膚科で改善しない重症ニキビ患者さんを中心に、古くから多くの症例を経験しているニキビ治療専門の皮膚科ですので、安心してご相談ください。

治療期間

1クールの治療期間は約6ヶ月間ですが、8ヶ月間に延長することもあります。

最近の研究では長期に内服を行うことで再発リスクを低下できる可能性が報告されており28、当院では高用量のイソトレチノインでニキビが改善した後に、イソトレチノインを低用量で維持する治療も行っています。

1クールの治療終了後、最低でも2ヶ月間(できれば4ヶ月間)の休薬期間を取ります。ニキビの再発がある場合は、休薬を取った後、再度受診していただき、2クール目の治療を行うか検討します。

ニキビが再発したとしても、以前よりもできにくい状態になることがほとんどですので、2クール、3クールと治療を重ねることで、多くのケースでニキビが気にならない状態までもっていくことが可能です。

*当院の統計による再発率は、治療終了後、新生ニキビの数が治療前の状態の1/3以上に戻った場合を再発としています。

イソトレチノインの症例写真

当院でイソトレチノインによるニキビ治療受けた患者さんの写真をご覧になりたい方は、下記を押してください。

症例写真1(顔の重症ニキビ)

初診時(治療前)の写真

顔全体に強い炎症を持った大きなニキビ(結節)が多数できています。複数のニキビが集まって一つの大きな塊となり、強く腫れ上がっています。ニキビが多発してつながった状態の「集簇性痤瘡(しゅうぞくせいざそう)」という重症のニキビです。

重症ニキビ治療前1
重症ニキビ治療前3

来院の経緯

20代男性の方です。15歳から顔のニキビに悩まされるようになり、近医の皮膚科で、抗生物質、外用剤、ビタミン剤、漢方薬含め、ほとんどすべての保険治療を長年受け続けていましたが改善せず、当院に来院されました。

当院の治療

何年も繰り返し大きなニキビができ続けているため、凹みやクレーターの跡が残ってしまうリスクを十分説明し、イソトレチノインによる治療を開始しました。

5ヶ月後写真

治療開始から5カ月が経過した際の写真です。膿疱や結節はなくなり、丘疹やコメドもほぼ消失しました。

重症ニキビ治療後1
重症ニキビ治療後3

解説

症状が重いニキビでは、治らないまま何年も治療が継続されていると、一生治らない萎縮性瘢痕(凹み)が残ることがしばしば問題となります。

また、ニキビが顔全体にあるときは、炎症で顔が腫れているため、ニキビ跡に気づきにくいのですが、ニキビが消失すると、ニキビの下に隠れていた跡が姿を現してきます。

多くの患者さんは、すでに当院に来院された時点で瘢痕が形成されてしまっていますが、瘢痕を残さないためにも、重症ニキビには早期治療が重要です。

症例写真2(顔の重症ニキビ)

初診時(治療前)の写真

硬結を伴った膿疱が多数でき、顔全体が腫れています。目周囲の皮膚にもニキビができ、大きく腫れあがって顔が変形していました。皮膚の下で膿瘍が合わさって一塊となる「集簇性ざ瘡(しゅうぞくせいざそう)」という重症のニキビです。

重症ニキビ治療前4
重症ニキビ治療前6
重症ニキビ治療前5

来院の経緯

10代後半の患者さんです。4年前よりニキビができ始め、近医の皮膚科で抗生物質の内服、外用剤(ステロイド含む)、漢方薬等の治療を3年間行っていましたが、一時的に多少良くなることはあっても治癒にはほど遠い状態でした。

2ヶ月前から炎症がどんどん強くなり、硬結嚢腫が多発するようになったため、近医では手に負えなくなり、大学病院を紹介されました。しかし、大学病院でも近医と同様の治療(抗生物質の内服と抗生物質の外用、ベピオゲル、内服ビタミン剤)が行われ、2ヶ月間で変化が認められず、ご両親が当院へ転院を希望されました。

【過去の治療歴】市販のニキビ治療薬(複数種類)、内服ビタミン剤、抗生物質(ミノサイクリンなど)、漢方薬(複数種類、詳細不明)、外用剤(アクアチムクリーム、ダラシンゲル、ディフェリンゲル、ベピオゲル、コンベック軟膏、スタデルム軟膏、デルモゾールG軟膏)

当院の治療

初診時には発熱も伴い、血液データではWBC16400 CRP4.17と全身の炎症も認めました。膿皮症を起こす基礎疾患として、全身性エリテマトーデス(SLE)、サルコイドーシス、γグロブリン血症、リウマチ、ウイルス性肝炎、悪性リンパ腫などの鑑別診断を行いましたが、すべて否定的でした。

集簇性ざ瘡は大きな瘢痕を残すリスクが高いため、すぐにイソトレチノインによる治療を行いました。

5ヶ月後写真

イソトレチノインを飲み始めて2週間後に、さらに膿瘍が多発したものの、1ヶ月後から徐々に改善していき、5ヶ月後に炎症は完全に治まりました。ニキビ跡の赤みはまだ強く残り、凹凸も認められますが、新生ニキビはなくなり、顔全体の腫れは引いています。

重症ニキビ治療後4
重症ニキビ治療後5

8ヶ月後写真

最重症型であったため、1クールの治療期間を終えた後、維持療法を行いました。また、治療中は院内調剤による保湿を徹底し、ピーリングによるニキビ跡ケアを行いました。

重症ニキビ治療後6
重症ニキビ治療後8
重症ニキビ治療後7

*新しいカメラに変えたため、設定がうまくいかず青白く撮れています。

解説

写真の患者さんは、皮膚科で3年間も抗生物質を飲み続けていましたが、改善は認められませんでした。日本でのニキビ治療は、欧米と比較して40年以上遅れており、重症であるほど、早期に治療を行わなければ、生涯にわたってニキビ跡(色素沈着や凹凸)が残ってしまうことになります。

イソトレチノインによる治療は、ニキビ治療の「最終手段=最後に行う治療」ではありません。重症ニキビの場合は、瘢痕を残さないためにもできるだけ早期に治療する必要があります。

症例写真3(顔~フェイスラインの膿をもったニキビ)

初診時(治療前)の写真

顔全体、フェイスライン、首までたくさんのニキビが多発しています。小さなニキビ(丘疹)、大きなニキビ(結節)だけでなく、白く膿を持ったニキビ(膿疱)が沢山あることがわかります。また、色素沈着や凹凸(肥厚性瘢痕と委縮性瘢痕)といったニキビ跡も多数認められます。

女性重症ニキビ1
女性重症ニキビ2
女性重症ニキビ3

来院の経緯

20代の女性です。10年前よりニキビに悩んでおり、皮膚科で内服の抗生物質、ビタミン、漢方等の保険治療を長年続けてきましたが、改善を認めませんでした。

1年前に美容外科を受診し、フォトフェイシャルを6回、ケミカルピーリングとイオン導入を12回受けたものの、半年前からさらに悪化してしまったため、エステで鎮静パックや角質取りなどの施術を受けました。しかしながら、全く改善しないため当院へ来院されました。

【過去の治療歴】内服ビタミン剤、抗生物質(詳細不明、複数内服)、漢方薬(十味敗毒湯・桂枝茯苓丸ヨクイニンなど)、外用剤(詳細不明だが複数使用)、ビタミンCイオン導入(美容外科)、フォトフェイシャル(美容外科)、グリコール酸ケミカルピーリング(美容外科)、鎮静パック(エステ治療)、角質取り(エステ治療)

当院の治療

ニキビに対してイソトレチノインによる治療を行いました。また、スキンケアには調剤化粧品、赤みにはピーリングを行いました。

1ヶ月後写真

ニキビが治っている箇所もありますが、フェイスラインと首に初診時にはなかった結節が出現し、全体的に悪化しています。

アキュテイン悪化

5ヶ月後写真

この時点で新生ニキビはほとんどなくなりました。イソトレチノイン治療と並行して、調剤化粧品とピーリングを行い、強い赤みを帯びたニキビ跡が徐々に薄くピンク色に変わってきています。

女性アキュテイン治療後
女性アキュテイン治療後
女性アキュテイン治療後

解説

治療後1ヶ月でニキビが増悪していますが、イソトレチノインを内服すると、最初の1ヶ月は約3割の患者さんに、一過性の増悪が認められます。

一時的な悪化は珍しくありませんが、悪化の程度がひどい場合は、早めに用量を増やしたり、炎症を鎮めるお薬を処方いたします。

こちらの患者さんは、様々な治療を受けて改善しなかったため、当院に来院するまで大分遠回りをしてしまったとのことです。初診時に多数の瘢痕(はんこん、ニキビ跡)を形成していましたが、ご本人は常に明るく、治療に前向きに取り組んでいただきました。

症例写真4(顎・首のニキビ)

初診時(治療前)の写真

あご、フェイスライン、首を中心に丘疹状の赤ニキビが多発しています。女性の場合、思春期の頃は、Tゾーンや頬などにニキビができやすく、大人ニキビは顎やフェイスライン、首などにできやすいといった特徴があります。

顎ニキビ

来院の経緯

15年前よりニキビに悩んでおり、皮膚科で硫黄カンフルローション、抗生物質の内服、漢方薬、ビタミンなどを長年受けていました。その後、ピルによる治療を他院で1年以上継続したものの悪化し、2年前からはマスクなしでは歩けない状態になってしまったとのことで、当院に来院されました。

当院の治療

イソトレチノイン治療と調剤化粧品によるスキンケアを行いました。

4ヶ月後写真

ニキビの赤い炎症は引いており、コメドを含めて新生ニキビは出来なくなりました。ニキビ跡の色素沈着は目立たなくなり、肌質も改善しています。治療中に痩せられたそうで、写真では別の方のように見えますが、同一患者さんです。

顎ニキビ治療後

解説

イソトレチノインは、肌のターンオーバーを亢進させる作用があるため、ニキビ跡の色素沈着を早く排出するという作用も期待できます。予防美白と保湿効果のある調剤化粧品を併用していただくことで、さらなる改善を促しました。

症例写真5(頬から首にかけてのニキビ)

初診時(治療前)の写真

顔全体、首、フェイスラインに赤み(紅斑)、細かい赤いニキビ(丘疹)が多発し、一部に大きな結節を認めます。ニキビ跡の色素沈着や凹み(萎縮性瘢痕)も認められます。

重症にきび
重症にきび
重症にきび

来院の経緯

20代の男性の患者さんです。顔全体~首にかけてのニキビのため、皮膚科を受診し、保険治療(内服と外用、詳細不明)を半年以上受けていたそうですが、悪化が続いていたため、当院を受診されました。

当院の治療

イソトレチノイン治療と併せて、サリチル酸マクロゴールピーリングを開始しました。

4ヶ月後写真

イソトレチノインの処方1ヶ月後から改善を認め、4ヶ月経過した時点では、新生ニキビ、活動性ニキビはほとんど無くなりました。

重症にきび治療後
重症にきび治療後
重症にきび治療後

解説

こちらの患者さんは、以前より多少のニキビがあったそうですが、当院へ来院する7ヶ月前より急に顔全体~首にかけて悪化した始めてたとのことです。

ニキビの原因は遺伝的要因が大部分を占めますが、環境変化やストレスなどが契機になることもあります。

イソトレチノインに対する反応は良く、1ヶ月でニキビが改善しましたが、再発を防ぐために6ヶ月間継続しました。

症例写真6(顔全体の赤いニキビ)

初診時(治療前)の写真

顔全体に炎症を伴った赤いニキビが多発しています。また、炎症後紅斑という赤いニキビ跡も多数認めます。

赤ニキビ
赤ニキビ

来院の経緯

20代の男性の方です。15年前より思春期ニキビが発生し、大学受験前に顔全体に広がりました。その後、社会人になってからニキビは徐々に落ち着いてきたものの、常に顔全体に赤ニキビが複数ある状態でした。

近医の皮膚科で抗生物質等の保険治療を何年か受けていましたが、改善しないため当院を受診しました。

当院の治療

イソトレチノインによるニキビ治療を開始しました。治療開始2週間後にニキビが悪化してしまい、心配になり当院へ電話がありましたが、そのまま継続するように説明しました。

5ヶ月後写真

初期悪化があったものの、2ヶ月後からニキビは落ち着き、5カ月目には新生ニキビ、活動性ニキビはなくなり、ニキビ跡の色素沈着や凹凸もあまり残らずに治癒しました。

赤ニキビ治療後
赤ニキビ治療後

解説

イソトレチノイン治療の場合は1ヶ月間は、約30%の患者さんで一過性にキビが悪化する可能性があります。

増悪した場合は、なるべくニキビに刺激を与えないようにし、そのままお薬を継続して頂きます。また、症状が重度の場合は、抗生剤などを処方することもありますが、ほとんどの患者さんが当院に来院する前に、長期間、複数の抗生物質を飲んでおり、耐性菌などの問題もあって効果が出ないケースも多くあります。

症例写真7(顔の白ニキビと赤ニキビ)

初診時写真

顔全体、特に頬、あごに赤い炎症の強いニキビと、白い膿をもったニキビが多発しています。また、ニキビ跡の陥凹(萎縮性瘢痕)も多数認めます。

赤ニキビと白ニキビ
赤ニキビと白ニキビ
赤ニキビと白ニキビ

来院の経緯

20代男性の方です。7年前よりニキビができ始め、4年前から現在にかけて顔全体に丘疹、膿疱(白ニキビ)が多発するようになりました。

市販のニキビ治療薬やピーリング石鹸、保険診療の抗生物質、ビタミン剤、漢方薬、ディフェリンゲルやベピオゲルなどの外用剤、クリアタッチ(光治療)など、さまざまな治療を受けてきましたが、治らないため当院を受診しました。

【過去の治療歴】市販のニキビ治療薬(複数種類)、ピーリング石鹸、ビタミン剤、抗生物質(セフロキシム、ロキシスロマイシン)、漢方薬(桂枝茯苓丸加ヨクイニン、当帰芍薬散、荊芥連翹湯)、外用剤(アクアチムクリーム、ダラシンローション、ディフェリンゲル、ベピオゲル)、光治療(クリアタッチ)

当院の治療

イソトレチノインによる治療を開始しました。

1ヶ月後写真

顔全体に初期悪化が認められます。膿疱が多数出現しており、イソトレチノインを増量しました。

赤ニキビと白ニキビの悪化
赤ニキビと白ニキビの悪化
赤ニキビと白ニキビの悪化

ニキビが悪化したにもかかわらず、「悪化しちゃいましたが、最初に説明を受けているので気にしていません。」と前向きに治療に取り組んでいただけました。

5ヶ月後写真

3ヶ月後の改善も乏しかったため、さらにイソトレチノインを増量し、5ヶ月目で赤い炎症性のニキビも膿を持った白ニキビも消失しました。ただ、ニキビ跡の凹みは一度出来てしまうと一生残ってしまうため、残存しています。

赤ニキビと白ニキビ治療後
赤ニキビと白ニキビ治療後
赤ニキビと白ニキビ治療後

解説

赤ニキビは赤く腫れ上がった炎症を持ったニキビの俗称です。白ニキビは、膿を持ったニキビのことを言います。黒ニキビは、ニキビの頭の部分の皮脂が酸化して黒くなった状態です。blackheads(ブラックヘッド=黒い頭)などとも呼ばれます。

色の違いでニキビを分類し、それぞれの治療法を解説しているページがありますが、あまり意味はありません。ニキビができる原因は皮脂腺のつまりであり、色については、その後の状態を言葉で表現しただけに過ぎないからです。

赤ニキビでも白ニキビでも、治療方法に違いはありません。ただし、黒ニキビの場合は、単に皮脂の詰まりが酸化を起こしているだけのケースもありますので、炎症が認められない場合は、普段のスキンケアやピーリングでも治せることもあります。

イソトレチノインによる反応が乏しい場合、薬の量を増量していかなければなりません。

初期悪化を嫌がる患者さんも多いのですが、最初にシートで説明しているので、途中でやめてしまうという患者さんはほとんどいません。症例の方も治療に前向きであったために、ニキビを治癒させることができました。

症例写真8(頭皮・うなじ・背中のニキビ)

初診時(治療前)の写真

頭皮の中~うなじ~背中~腰まで、全体に赤いニキビ(丘疹と結節)と膿をもった白いニキビ(膿疱)を認めます。長年繰り返していたため、赤や赤黒いニキビ跡の色素沈着が多数残っています。

背中の重症ニキビ

来院の経緯

10代の男性の方です。16歳から近医の皮膚科に数年間通院して保険治療を継続しており、抗生物質をトータルで2,3年間処方されて飲んでいましたが、改善せず当院を受診されました。

当院の治療

イソトレチノインによる治療を開始しました。イソトレチノインは飲み薬ですので、頭皮や背中のニキビであっても、部位は関係なく効果を発揮します。

6ヶ月後写真

治療開始から6カ月後の写真です。ニキビ跡の色素沈着は多数残っているものの、炎症は引き、膿疱性ざ瘡は治りました。

背中の重症ニキビ治療後

解説

初診時にイソトレチノインはニキビ治療薬であって、ニキビ跡を改善させる効果は少ないことを説明をしていますが、実際には肌のターンオーバーを亢進させる作用があるため、ニキビ跡の赤みも改善させる効果が期待できます。

こちらの患者さんは、6ヶ月後の肌の状態に満足されていたため、レーザーやピーリングなどのニキビ跡治療は希望されませんでした。ニキビが治った後に、跡の治療をするかどうかは、ご本人の希望を考慮して決定しています。

症例写真9(胸と背中のニキビ)

初診時(治療前)の写真

背中全体にニキビ跡の赤み(紅斑)、赤く細かいニキビ(丘疹)を多数認め、胸にも散在していました。ニキビ跡の黒っぽい色素沈着も数多く見られ、一部は肥厚性瘢痕(盛り上がり)となっていました。

胸ニキビ
背中ニキビ

来院の経緯

20代の男性の患者さんです。12歳から、顔だけでなく、背中や胸などの体のニキビに悩まされていました。

9年間という長期にわたって保険治療を受け続けており、ミノマイシン・ルリッドなどの抗生物質、ビタミンBやC、パントテン酸、エピデュオゲル・ディフェリンゲル・ベピオゲルなどの塗り薬を定期的に使用していましたが、ご本人曰く全く改善しなかったとのことで、当院へ来院されました。

当院の治療

イソトレチノインによる治療を開始しました。

5ヶ月後写真

胸も背中も炎症が引き、ニキビが改善しています。

胸には数か所「肥厚性瘢痕」と呼ばれる盛り上がったニキビ跡が残っています。背中は、ニキビ跡の赤黒い色素沈着のため、まだらに見えます。

胸ニキビ治療後
背中ニキビ治療後

解説

こちらの患者さんのように、9年間という長い期間、ニキビが繰り返し出来続けていると、必ずニキビ跡が残ってしまいます。

正しい治療を行なえば、ニキビを治すことは難しいことではありませんが、ニキビ跡は一生残ってしまうこともあります。大切なのは、重症なニキビでは、早期に治療を行うことです。早期に治すことができれば、それだけケロイドや瘢痕を残すリスクを防ぐことができます。

写真を掲載している患者さんには、掲載についての同意書を頂いております。診察時に撮影する写真は診療録のためであり、個人情報保護法によって守られています。ご本人の同意なしに掲載することはありませんので、ご安心ください。

治療料金– Treatment Costs –

イソトレチノインの用量は、ニキビの重症度、体重、肌の状態によって変わります。女性で20~40mg、男性で40~60mgが平均的な用量です。

10mg 1ヶ月の治療費

項目料金(税込)
初診料
再診料
3,850円
1,650円
イソトレチノイン
10mg 30日分
9,240円
採血料 3,608円
尿検査
(女性のみ)
1,056円
合計 / 初診時
合計 / 再診時
16,698円~17,754円
14,498円~15,554円

20mg 1ヶ月の治療費

項目料金(税込)
初診料
再診料
3,850円
1,650円
イソトレチノイン
20mg 30日分
12,540円
採血料 3,608円
尿検査
(女性のみ)
1,056円
合計 / 初診時
合計 / 再診時
19,998円~21,054円
17,798円~18,854円

40mg 1ヶ月の治療費

項目料金(税込)
初診料
再診料
3,850円
1,650円
イソトレチノイン
40mg 30日分
25,080円
採血料 3,608円
尿検査
(女性のみ)
1,056円
合計 / 初診時
合計 / 再診時
32,538円~33,594円
30,338円~31,394円

60mg 1ヶ月の治療費

項目料金(税込)
初診料
再診料
3,850円
1,650円
イソトレチノイン
60mg 30日分
37,620円
採血料 3,608円
尿検査
(女性のみ)
1,056円
合計 / 初診時
合計 / 再診時
45,078円~46,134円
42,878円~43,934円

80mg 1ヶ月の治療費

項目料金(税込)
初診料
再診料
3,850円
1,650円
イソトレチノイン
80mg 30日分
50,160円
採血料 3,608円
尿検査
(女性のみ)
1,056円
合計 / 初診時
合計 / 再診時
57,618円~58,674円
55,418円~56,474円

100mg 1ヶ月の治療費

項目料金(税込)
初診料
再診料
3,850円
1,650円
イソトレチノイン
60mg 30日分
62,700円
採血料 3,608円
尿検査
(女性のみ)
1,056円
合計 / 初診時
合計 / 再診時
70,158円~71,214円
67,958円~69,014円
  • 薬の処方には必ず診察と検査が必要となります。
  • イソトレチノイン10mg 1錠 308円、20mg 1錠 418円。
  • 日本では未承認薬のため、医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

イソトレチノインのよくある質問

イソトレチノインとアキュテインは同じ薬ですか?

イソトレチノインとアキュテインは同じお薬です。イソトレチノインが成分名、アキュテインが製品名です。

イソトレチノインの治療効果を教えてください

イソトレチノインによるニキビの治療では、適切な用量を使うことで1クール(約6ヶ月間)で98%の患者さんが治癒、または改善します。現存する全世界で処方されているニキビの治療薬として、最も効果が高く再発率が低い薬剤とされています。

イソトレチノインの効果はいつから出ますか?

イソトレチノインの効果は、最初の1ヶ月は悪化する可能性がありますが、その後2~3ヶ月で現れてきます。

改善がない場合は、薬剤の量を調整する必要がありますので、医師にご相談ください。

イソトレチノインでニキビ跡の治りますか?

イソトレチノインは、皮膚のターンオーバーを亢進する作用があり、新しい肌に置き換わるスピードが速くなります。そのため、ニキビ跡の紅斑(赤み)を改善させる効果が期待できます。

ニキビ跡のクレーター(凹み)については、真皮という皮膚の深い部分に瘢痕組織(傷痕)が出来てしまっているため、イソトレチノインの効果は期待できません。

肌のクリニックで治療を受けるメリットは何がありますか?

当院では、医師全員がイソトレチノイン治療に精通しており、下記の事項を習熟しています。

  • 初期悪化を可能な限り防ぎ、ニキビ跡をできるだけ残さない
  • 内服中に適切なレーザー治療を併用して、ニキビ跡を早く治す
  • 再発を可能な限り抑える
  • 他院で改善しなかった難治例に対しても、適切に治療を行い改善させる
  • 副作用を出来る限り未然に防ぎ、起こった際にも適切に対処を行う
  • 重篤な副作用も含め、起こり得るリスクについて説明して治療を行う
胎児の催奇形性について教えてください

イソトレチノインの重大な副作用の一つに、妊娠した女性に投与すると流産や胎児の奇形を引き起こすという重篤な副作用があります。

具体的な報告として、中枢神経系の奇形、耳の欠損や奇形、目の異常、心奇形、口蓋裂、胸腺や副甲状腺の奇形があります。女性の場合、服用前には必ず妊娠反応検査(可能であれば服用開始1ヶ月前の検査がより確実)を行い、毎月の定期診察時にも必ず妊娠反応の検査を行います 14

服用中はもちろんですが、服用中止後の6ヶ月間は必ず避妊(可能であれば2種類以上の避妊)を行っていただきます。男性が服用する場合は、男性側も服用中と中止後の1ヶ月間は避妊をしていただいています。(1ヶ月でお薬が体の中から代謝されて無くなりますが、女性には安全性のマージンを取って6ヶ月としています。)

なお、エトレチナート(チガソン)という乾癬の治療薬がありますが、こちらは親油性がより強く半減期が120日間と長いため、服用後に2年間の避妊が必要となります。イソトレチノインの半減期は15時間~20時間ですので、チガソンとは体内の残留性が異なります。

所定の期間きちんと避妊していただければ、通常妊娠と比較して胎児の奇形率が上昇することはありません。16年間の治療の中で、当院の患者さんからの胎児の奇形の報告は1例もありません。

上記のことでご心配なことがありましたら、診察の際に遠慮なく医師にご相談ください。

通院頻度と治療期間を教えてください

通常は1ヶ月に1度の通院、治療期間は6ヶ月間です。特別なご事情がある方は、最大2ヶ月分まで処方しておりますが、副作用チェックの検査を定期的に受けていただく必要がございますので、可能な限り1ヶ月に1度の診察と検査を推奨しております。

イソトレチノインでニキビの再発を抑える方法はありますか?

イソトレチノインは再発率が比較的低いお薬ですが、それでも約30%前後の患者さんは再発し、数クール治療を受けなければならないケースがあります。できるだけ再発率を少なくするためには、「適切なタイミング」で薬を飲み、「適切な用量と期間」を守ることが大切です。

飲むタイミング

イソトレチノインを飲む適切なタイミングは、「食直後」です。脂溶性(しようせい)のため、脂肪分と一緒に吸収されていきます。空腹時に飲むと吸収が悪くなるため、効果が弱くなります。当然、飲み忘れにも注意していただきます。

適切な用量と期間

アメリカやドイツの研究では、1クールの期間中、累積で体重1 kgあたり120 mg以上の用量を服用することが、再発率を低下させるためには重要であると報告されています。つまり、体重60 kgの重症ニキビ患者の場合、1クールの期間をを6ヶ月間とすると、1日あたり約40 mgが必要量となります 17

用量を多くすれば、さらに再発率が下がるという報告もあります。ドイツの試験では1クールの期間中、220 mg/kg以上の用量を服用すると、再発率が有意に低下しました 18

軽症~中等症のニキビの場合、低用量でも大きく再発率が変わるわけではないため、低用量で処方することが多くなります。再発率は累積用量に関係するという報告は多数ありますが、否定する見解もあります 19

当院では重症ニキビの方が多く来院されているため、1日あたり60 mg以上の用量を処方するケースもあります。当院で過去に処方した最大量は1日140 mgです。

用量を増やして服用期間を長くすれば、再発率と再発の程度を下げることができますが、副作用の出現率は高まります。再発率を下げるには、副作用の程度を見ながら、新生ニキビができなくなるまで薬の量を少しずつ増やしていく必要があります。

治療中にレーザーや脱毛を受けることができますか?

イソトレチノインは光の感受性を高めるため、内服中に光やレーザーを受けると、シミや色素沈着、瘢痕の原因となることがあります。

ただし、レーザーの種類や出力などによって可能なものもあり、当院では過去の治療経験や文献を踏まえて、あえて治療中にニキビ跡のレーザーを推奨することもあります。

脱毛については、原則治療後1カ月経過してから行っていただきますが、当院で医療脱毛を受ける場合は、出力などを当院が把握することができるため、肌の状態によって治療中可能とするケースもあります。

各治療の「治療間隔(インターバル)」も併せてご参照ください。

治療中に日焼けはだめですか?

イソトレチノインは光の感受性を高めるお薬ですので、日光過敏になる可能性があります。そのため、治療中と治療終了後最低2ヶ月間は日焼けを避けてください。

イソトレチノインと飲み合わせがあるお薬はありますか?

イソトレチノインはいくつかの薬と飲み合わせ、相互作用があります。以下の薬とは一緒に飲まないでください。

  1. テトラサイクリン系抗生物質(頭痛の原因となる頭蓋内圧を上げる副作用が増強する可能性)
    代表的な商品名:ビブラマイシン、ミノマイシン、ミノサイクリン、ミノペン
  2. 副腎皮質ステロイド剤(骨を弱くする作用が出る可能性)
    代表的な商品名:プレドニン、プレドニゾロン、セレスタミン
    ※外用ステロイド薬や吸入ステロイド薬、短期的なステロイドの点滴は問題ありません。
  3. 抗てんかん薬(骨を弱くする作用が出る可能性)
    てんかんなどで使う抗けいれん剤です。抗てんかん薬自体に骨を脆くする作用があり、イソトレチノインとの相互作用は明らかではありませんが、定期的な骨密度チェックをお勧めします。
  4. ビタミンA(副作用全般を増強させる恐れ)
    総合ビタミン剤にはビタミンAが入っているものが多いため、必ずパッケージを確認してください。βカロテンは摂取して問題ありません。食事やジュースから摂取するビタミンAは問題ありません。ビタミンAのサプリを内服する場合は、内服治療終了後から最低2カ月以上の期間を空けて下さい。
  5. セントジョーンズワート
    セントジョーンズワートと呼ばれるハーブは、ピルの効果を減弱させる可能性があるため、避妊目的でピルを飲んでいる方は、セントジョーンズワートの併用は避けてください。

外用剤で肌を乾燥させる製剤はお控えください。記載以外のお薬は一緒に飲んでも心配いりません。また、上記のお薬を気付かずに短期間飲んだとしても、問題が起こることは非常にまれです。

副作用が出たので余った薬を返品できますか?

一度処方したお薬の返品・返金は承っておりません。「薬の交換や返品は可能ですか?」のページも併せてご参照ください。

イソトレチノイン治療中にワクチンを打っても問題ありませんか?

ワクチン接種とイソトレチノインとの相互作用は、安全性試験が行われていません。そのため、原則ワクチン接種は内服中、内服終了後1ヶ月間は控えていただきます。

健康上の利益がリスクを上回る場合で(熱帯地域への渡航時のワクチンや医療従事者のB型肝炎ワクチンなど)、どうしてもワクチン接種が必要な場合、ワクチン接種まで2週間以上空け、接種後、不活化ワクチンは24時間・生ワクチンは3週間空けてからお薬を再開してください。

インフルエンザワクチンについては、当院のデータで1例も副作用、副反応はなく、諸外国の状況を鑑みて、受けても問題ありません。

お酒と一緒に飲んでも大丈夫ですか?

アルコールとの相互作用はありませんので、一緒に飲んでも大丈夫ですが、薬を飲む際は水で飲んでください。イソトレチノインを服用中にアルコールを多量に摂取すると肝機能障害などが起こりやすいため、過度な飲酒はお控えください。

薬を飲み忘れた時はどうしたら良いですか?

イソトレチノインを飲み忘れた場合、食直後の服用が理想ですので、当日中であれば、次の食事の後に飲むようにしてください。次の食事を食べない場合は、気づいたタイミングで飲んでください。前日に飲み忘れた分は、そのまま無視して飲まなくて構いません。

参考文献・サイト一覧
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