サリチル酸マクロゴールピーリング 30% 40%

サリチル酸マクロゴールピーリングとは、酸性のクリームを肌に塗り、古い角質を溶かして新しい肌を新生させる治療です。肌クリでは、主に美白などのアンチエイジング目的の他、ニキビ跡の赤い色素沈着の治療として行っています。

ホームピーリングやエステなどで使われる「グリコール酸」「フルーツ酸」「AHA」のピーリング剤と異なり、敏感肌や乾燥肌の方でも使える安全なピーリング剤です。

同濃度のグリコール酸と比較して、ムラなくきれいに角質を剥がせることが、サリチル酸マクロゴールの特徴です。経皮吸収が少なく、ダウンタイムや副作用が少なく、しっかりと効果を得られます1

成長因子の導入効率を高めるために、ピーリングで肌のバリア(角層)を取った後にエレクトロポレーションを行うこともあります。詳しくは「成長因子エレクトロポレーション」のページをご参照ください。

サリチル酸マクロゴールピーリングの効果

サリチル酸マクロゴールピーリングの皮膚に対する作用と特徴には、以下のものがあります。

  1. ピーリング中の痛みや赤みが少なく、ダウンタイムがほぼない
  2. サリチル酸の体内への吸収がほぼなく安全
  3. 毛包漏斗部を含めた角層を全て剥がし、規則正しい新しい角層が誕生する
  4. ニキビの新生を減らす
  5. 毛穴の黒ずみを改善
  6. 現在あるニキビの元(コメド、毛孔閉塞)を除去する
  7. 真皮のコラーゲン生成を促し、しわを改善
  8. ニキビ跡の色素沈着、赤みを改善*

*サリチル酸マクロゴールピーリングは、凹みを改善させる効果はありません。また、赤いニキビ跡にはピーリングに加え、レーザー治療が必要な場合があります。

症例写真

17歳から顔、背中、胸のニキビに悩まされており、保険治療やピルによる治療を他院で受けていたが改善せず当院へ来院。イソトレチノイン20mgで6ヶ月治療後、ピーリングを4回行った。

ピーリングの流れ

ピーリング当日(ご自宅にて)

  1. ピーリング当日は化粧を落としてご来院して頂くとスムーズです。落としていなくても、メイク落とし、洗顔料、タオルなどは当院に備えてあります。
  2. 背中や胸などのピーリングを行う方は、当日の朝シャワー、または入浴をしてからご来院ください。
  3. 普段お使いの化粧水や保湿剤をピーリング後に使用したい場合は、ご持参ください。クリニックで、当院の調剤化粧品もお使いいただけます。

ピーリング前

  1. 洗顔をし、水分をよく拭き取ります。ピーリング開始前3時間以内に洗顔されている方は、洗顔は必要ありませんので、軽く水で洗っていただきます。
  2. ピール剤を顔全体へ塗ります。多少ピリピリとした痛みを感じますが、すぐに治まります。ニキビの炎症がひどい方や肌が荒れてバリアー機能が衰えている方は、刺激を強く感じることがあります。
  3. 塗布後5分間待ちます。5分後に水で洗顔をしてピール剤を落とします。(お顔を冷やすため、水で洗顔していただきます。)体のピーリングの場合は、10分間後にスタッフがピール剤を、冷やしたタオルで拭き取ります。
  4. その後、高濃度VCローションとEGホワイトローションを、顔全体にご自分で塗っていただきます。高濃度VCローションは、ビタミンC誘導体が高濃度で配合されており、美白作用とコラーゲンの生成を促す効果があります。EGホワイトローションは、EGFの働きで、新しい表皮の生まれ変わりを促進します。

ピーリング後

  1. 調剤化粧品でスキンケアをしていただきます。
  2. 当日メイクも可能です。肌のバリア機能がない状態ですので、軽めのメイクをお勧めしています。
  3. 紫外線対策を十分に行ってください。紫外線を浴びる状況の場合は、必ず日焼け止めを使用してください。当院ではノンケミカルでSPF50の日焼け止め「CセラUVクリーム」や、SPF50の下地「メイクアップUVベース」をお勧めしています。
  4. ピーリング後の洗顔、入浴等は通常通りで構いません。肌をこすらないようにしてください。

ピーリングを受けることができない方

  1. アスピリン、バファリン、サリチル酸でアレルギーや喘息が出たことがある方
  2. 日光浴愛好者、日光に当たる職業の方
  3. 妊娠中や授乳中の方

治療期間と間隔

4週間毎に1回の頻度で、平均8回で終了します。皮脂が多く、角栓が詰まりやすい方は、1~2ヶ月に1回、メンテナンスとして続けていただいても構いません。

高濃度のピーリング剤ですので、施術の間隔は4週間以上空けてください。トーニングや、ロングパルスなどのレーザー治療を受けている方は、レーザー治療の前後2週間は間隔を空けるようにしてください。

副作用

サリチル酸マクロゴールピーリングは、自費診療となり国内未承認の薬剤です。ダウンタイムはほとんどなく、副作用は非常に稀ですが、肌質や体質により起こりうる可能性のある副作用について以下に記載します。異常があった場合には医師にご相談ください。

  • 皮膚の乾燥、刺激、赤み、かぶれ、皮剥け、痒み、水疱、腫れ、かさぶた、反応性ニキビ、色素沈着
  • 過去に当院で一例もおりませんが、理論上、どのような薬剤、成分でも体質によって重篤なアレルギー(アナフィラキシー:全身性の発疹、皮膚・唇・舌の腫れ、呼吸困難、動悸、血圧低下、意識障害など)が起こる可能性があります。

サリチル酸マクロゴールピーリングの料金

項目料金(税込)
初診料
3,850円
再診料
(施術のみの場合不要)
1,650円
サリチル酸マクロゴールピーリング
30% 40%共通
院内施術 顔1回分 7,480円
自宅処方 顔1回分 4,378円
自宅処方 顔6回分 21,780円
*体は面積による

※体は使用量によって料金が変動します。(例:背中上部の場合、顔2面分の料金)
※遠隔処方をご利用いただくと、クール便でご自宅まで配送することが可能です。
※処方用のピーリング剤は、必ず冷蔵保存で処方日から6ヶ月以内にお使いください。
※2回目以降、院内でピーリングのみをご希望の方は、診察料はかかりません。

ご予約方法

ピーリングは予約制となっていますので、お電話かWEBからご予約ください。診察と同日に行いたい場合は、同じ時間帯に診察とピーリングのご予約をお取りいただければこちらで調整いたします。

遠隔診療での処方が可能です

再診の方は、ピーリング剤をオンライン処方することができます。ピーリングを受けたくてもなかなかご来院できない方は、遠隔診療をご利用ください。

サリチル酸マクロゴールピーリングよくある質問

ピーリングとは、酸性の薬剤で皮膚の表皮(場合によっては真皮)を溶かして取り除き、肌を再生させる治療です。

ピーリングの種類には、以下のものがあります。

深さによる分類

1.浅いピーリング
20%〜30% グリコール酸
20%〜30% サリチル酸
10%〜20% TCA

2.中等度のピーリング
40%〜70% グリコール酸
30%〜50% TCA

3.深いピーリング
60%~ TCA, フェノール
ベーカーゴードン液

薬剤による分類

1.グリコール酸
AHA(フルーツ酸)のひとつです。他のフルーツ酸としては、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸があります。安価なため、エステやホームピーリング剤として最も用いられているピーリング剤です。角栓融解作用、抗炎症作用、抗脂腺作用、真皮コラーゲン増生作用がある反面、皮膚刺激性が強いことが欠点です。

2.サリチル酸エタノール
エタノールを基材として用いたもので、グリコール酸と同じ作用を持ちます。同濃度ではグリコール酸よりも効果は高いのですが、ピーリング後の刺激、炎症、色素沈着は、グリコール酸よりさらに強く現れやすいことが欠点です。最近はほとんど使われていません。

3.サリチル酸マクロゴール
従来のエタノール基材から、マクロゴールという基材に変えたもので、九州の皮膚科医の上田先生が開発されました。マクロゴールと合わせることにより、サリチル酸の欠点であったピーリング後の刺激、炎症、色素沈着が激減し、効果も変わらないという特徴を持っています。グリコール酸と比較すると、ピーリング後の発赤、紅斑、色素沈着、刺激は格段に少なく、角質除去効果は有意に優れています。

4.TCA
トリクロロ酢酸。非常に強い酸で、皮膚の真皮まで浸透します。30%以上の濃度で、真皮の凹みを改善するので、深いニキビ跡の治療に使用されます。アイスピック型のニキビ跡に高濃度のTCAをピンポイントで塗布するピーリングは、TCA CROSSピーリングやCROSSテクニックと呼ばれています。CROSSは、Chemical Reconstruction Of Skin Scarsの略で、薬剤の化学的な力でニキビ跡を再構築する(壊して新しい皮膚に作り直す)という意味です。TCAは高濃度では、ピーリング後の炎症、発赤、色素沈着が数ヶ月以上に及ぶ場合があります。

お顔には30~40%、お体には40%がおすすめです。肌が弱い方は30%から開始してください。

基本的に、きちんとした製剤を使用していれば、どこで治療を受けても効果は変わりませんので、通院しやすいクリニックで受けてください。

また、ご自宅で行っても効果は変わりませんので、クリニックに通院する時間が取れない方は、処方用のサリチル酸マクロゴールをご利用ください。

当院では、医師の指導・管理下の元、ピーリングは研修を受けた看護師が行っています。また、患者さんへのピーリング指導も看護師が行っております。

当日メイクも可能です。肌のバリア機能が無くなっている状態ですので、メイクをされる場合は、ミネラルファンデーションなどの軽めのメイクをお勧めしています。

  1. Ueda S, (2002) “New formulation of chemical peeling agent: 30% salicylic acid in polyethylene glycol. Absorption and distribution of 14C-salicylic acid in polyethylene glycol applied topically to skin of hairless mice.” J Dermatol Sci. 2002 Apr;28(3):211-8. DOI: 10.1016/s0923-1811(01)00168-2 PMID: 11912008

ご予約・お問い合わせ

ゴールデンウィーク中も祝日(4月29日、5月3・4・5日)以外は通常診療しています。
再診の方はお問合せ時に「診察券番号」をお知らせください。
●高円寺院 TEL 03-5913-7435
月~土 10:30-13:30/15:30-18:30 休診:日 / 祝
●麹町院  TEL 03-6261-7433
平日 11:00-14:00/16:00-19:00 土日 10:00-13:00/15:00-18:00 休診:祝日
※完全予約制となっております。
※大変申し訳ありませんが、お電話が混み合って繋がりにくいことがございます。スタッフの人数が限られておりますので、何卒ご理解をお願いいたします。
※医学的なご質問等で医師が対応する場合、別途「電話再診料」を頂きますのでご了承ください。