赤み・赤ら顔の治療

慢性的な炎症による毛細血管の拡張

肌に慢性的、持続的な炎症が起こると、毛細血管の新生や拡張が起こり、赤みや赤ら顔の原因となります。酒さ、脂漏性皮膚炎、繰り返すニキビ、湿疹、アトピー性皮膚炎、肥厚性瘢痕、ケロイドなどの疾患がこれに相当します。

炎症を抑えてコントロールしない限り血管は退縮しないため、炎症が残っている場合、レーザー単独の治療はおすすめしません。

まずは原因となる疾患の治療とコントロールをしっかりと行います。当院で治療例が多い、ニキビ、酒さ、肥厚性瘢痕による赤みの治療を簡単に解説します。

ニキビによる赤ら顔の治療

当院のニキビによる赤ら顔治療では、まずイソトレチノインやホルモン療法でニキビの炎症を抑えます。並行して、ロングパルスヤグレーザーやピーリングで赤みを治療します。詳しくは下記のページをご覧ください。

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酒さによる赤ら顔の治療

保険治療で改善しない酒さに対して、当院では低用量のイソトレチノイン療法とイベルメクチンクリームによる治療を行います。酒さの炎症が落ち着いた後、赤みに対してロンパルスヤグレーザーを照射します。

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ケロイド・肥厚性瘢痕の赤み治療

ケロイドや肥厚性瘢痕は、傷跡が治る過程で炎症が過剰に続き、血管ができて赤みが持続します。治療は、炎症と盛り上がりを抑えるためにケナコルト注射やボツリヌス毒素注射を行い、皮膚にテンション（伸展力）をかけないようシリコンジェルシートで固定します。

改善には最低でも1年以上かかり、地道な治療が必要です。詳しくは下記のページをご覧ください。

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血管の異常

単純性血管腫（平坦な赤アザ）、老人性血管腫（赤イボ）、毛細血管拡張症（小鼻の赤み等）は、血管そのものの異常によって起こります。血管を破壊する「血管治療用レーザー」が有効です。詳しくは下記のページをご覧ください。

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物理的な刺激や摩擦も血管拡張の原因になるため、小鼻をこすったり、お顔を強くマッサージしたり、美顔ローラーをしたりしないようにしましょう。

ヘモグロビンの色素沈着

ニキビや外傷の炎症によって、ヘモグロビンという赤い色素が真皮に漏れ出ている場合、レーザーで分解して取り除いていきます。

神経因性の赤み

運動後や飲酒後、入浴後などは、皮下の毛細血管が拡張するため、赤ら顔になります。恥ずかしい時や緊張時に顔が赤くなる赤面症やあがり症も同様です。

このような「一過性」の赤みに対しては、レーザーは無効です。ただし、入浴後にニキビ跡の赤みがより目立つといった、他の赤みと合併している場合、ニキビ跡の赤みを改善させることで多少気にならなくなります。