【内服】トラネキサム酸のシミ、肝斑への美白効果

目次

トラネキサム酸の肝斑への効果

肝斑

肌のくすみの原因として、多いものの一つに「肝斑(かんぱん)」があります。一般的なシミ(老人性色素斑)と肝斑(かんぱん)は異なり、治療法も異なります。

肝斑治療
頬の肝斑

疫学

肝斑は、思春期以降の女性(10代後半から50代)に多く、女性は男性より4倍~9倍も有病率が高い疾患です1, 2

全人口に対する有病率は、1.5%~33.3%であり 3, 4, 5, 6、正確な数値は分かっていません。これは、人種間の違いや環境の違い(紫外線の強さなど)によって地域差が大きいためです。最も肝斑が起こりやすいのは妊婦さんで、有病率は15.8%~50.8%と報告されています7,8

当院でも20代~40代の女性患者さんが主で、妊娠中から急にくすみが強くなったと訴えられる方も多くいらっしゃいます。

原因

肝斑の原因と悪化要因は、遺伝的素因、物理的刺激、妊娠、経口避妊薬、紫外線暴露、化粧品、光毒性のある薬品などが報告されています9, 10, 11, 12

治療

肝斑では、肌への刺激を徹底的に避けることが重要です。

具体的には、

  • スキンケアやメイクの際に擦らない
  • 洗顔をやり過ぎない
  • 紫外線を避ける
  • 肌に合わない化粧品を使わない(接触性皮膚炎を避ける)

ことが大切です。

肝斑の治療は大きく分けて、外用、内服、レーザー治療があります30

  • 外用…トレチノイン、ハイドロキノン、ナイアシンアミド、アスコルビン酸、アゼライン酸、トラネキサム酸、ケミカルピーリングなど
  • 内服…トラネキサム酸、アスコルビン酸、グルタチオンなど
  • レーザー…Qスイッチレーザー、ピコレーザー
  • その他…ダーマペン(マイクロニードル)によるトラネキサム酸導入

肝斑に対する外用治療は、有効性はあるものの改善率は高くありません。そのため、効果の高いトラネキサム酸の内服治療が重要となります。

トラネキサム酸の外用の美白効果や薬効機序、グルタチオンの内服については、以下の記事もご覧ください。

トラネキサム酸の肝斑への有効性と安全性

日本人女性11例に、トラネキサム酸を1日量750mg~1500mg、4週間~7ヶ月投与した試験では、軽度改善を含めると、全例に有効性が認められました13

別の研究では、日本人女性40例を対象とし、トラネキサム酸を1日量1000mg~1500mg投与したところ、95%の例で改善が認められたと報告されています14

シンガポールで行われた561名(女性91.4%、男性8.6%)が対象の後ろ向き研究では、トラネキサム酸1日量500mg、治療期間の中央値4ヶ月で、89.7%の患者が改善を認めました15

74名の中国の患者を対象にした研究では、トラネキサム酸1日量500mg、治療期間6ヶ月で有効率は64.8%と報告されています16

トラネキサム酸の内服は、肝斑に対して非常に有効性が高いと言えます。

飲み方

肝斑治療におけるトラネキサム酸の用量や治療期間について解説します。

用量

国内のトラネキサム酸製剤は「トランサミン」が先発医薬品で、現在は多数のジェネリック薬があります。

1錠あたりトラネキサム酸が250mg、もしくは、500mg配合されています。通常、1日3回、毎食後に服用するため、1日あたり750mg~1500mgの用量です。

過去の研究でも、トラネキサム酸500mg~1500mg/日の用量で、肝斑に対する有効性が報告されています。半減期が1~1.5時間と短いため、1日3回に分けて飲むのが良いでしょう。

トラネキサム酸500~1500mgの異なる用量で4週、8週、その後2年間までの肝斑に対する有効性を調べた研究では、4週時点での軽度改善率が、500mgで53.8%、750mgで57.1%、1000mgで66.7%、1500mgで86.7%と投与量が増えると治療効果が高くなることを示しましたが、MASI(肝斑面積重症度インデックス)とメラニンインデックスの定量分析では有意差を認めませんでした29。ただし、小規模な研究であり、用量によって効果がどの程度変わるのかは、今後の研究を待つ必要があります。

当院では250mgを1日3回、1日量750mgで処方しています。毎食後だと飲み忘れる方もおられます。1回忘れても500mg/日ですので気にする必要はありませんが、頻回に忘れたり不規則な飲み方では効果を得られません13

治療期間

トラネキサム酸を2年間内服した試験では、治療期間が長くなるほど改善率が高くなることが示されています29

トラネキサム酸を2ヶ月内服して、2ヶ月休薬するといった飲み方を行っている患者さんが時々おられますが、理由を伺うと「血栓リスクを少なくするために医師から指示された」とのことです。市販薬のトランシーノⅡの説明書にも、2ヶ月で一旦中止する旨の記載があることから31、そのように考えてしまうのかもしれません。

しかし、実際はトランシーノの安全性テスト期間が2ヶ月であったために、「2ヶ月」という期間が記載されていますが、長期に飲んだ場合にリスクが高まることを示しているわけではありません。

後述するように、トラネキサム酸が血管閉塞イベントを上昇させるという医学的根拠は乏しく、また、休薬を挟むことで血栓リスクが減るというエビデンスもありません。

「トラネキサム酸を飲み続けても大丈夫ですか?」という質問も患者さんから受けます。処方薬ですので持病のチェックや薬の飲み合わせなどを確認し、医師の管理下で飲み続けることは可能です。

もちろん、肌の状態や悪化要因によっても異なり、紫外線の影響で夏だけ肝斑が悪化しやすい場合には、年に数ヶ月程度の短期の内服だけ指示することもあります。

効果が出るまでの期間

トラネキサム酸はいつから効くのでしょうか?

トラネキサム酸の内服開始から4週以内に効果が出たとの報告もありますが14多くは4~8週と報告されています13, 15, 29。当院では「1ヶ月後から効果が徐々に現れてきます。」と説明しています。

トラネキサム酸は、即効性は期待できず、じんわりと効果が出てくるため、「効果がよくわからない」と途中でやめてしまう方も多くいます。効果や治療期間などの正しい説明が重要です。

トラネキサム酸の安全性と副作用

トラネキサム酸の副作用として、最も多いものは消化器症状(腹痛、悪心、嘔吐、胸やけなど)ですが、頻度は0.1~1%と少なく、0.1%未満に過敏症(発疹等)、人工透析患者で痙攣(頻度不明)が報告されています17

血栓症

トラネキサム酸には止血作用があり、血栓症リスクを上げる可能性が報告されています18, 19。しかし、分娩後出血の女性や外傷後患者における大規模なRCTでは、トラネキサム酸は血管閉塞イベントのリスクを増加させず、外傷性脳損傷患者を対象としたメタアナリシスでは血管閉塞イベントをむしろ減少させ、非外科的患者や肝斑治療においても血栓症を増加させませんでした20, 21, 22, 23, 24, 25, 26, 27, 29。トラネキサム酸が血栓症リスクを増加させるという明確な医学的根拠はありません。

トラネキサム酸は、血栓性素因や腎不全のある方は飲めませんが、重篤な副作用は非常に稀であり、安全性が高い薬剤と言えます。

ピルとトラネキサム酸の飲み合わせ

ピルとトラネキサム酸を一緒に飲んでいた42歳の女性が心筋梗塞を発症したとの報告がありますが28、症例報告であり、ピルとトラネキサム酸の相互作用についての明確な医学的根拠はありません。

しかし、ピルは血栓症のリスクを増加させるため、薬理作用から積極的に推奨する医師は少なく、当院でも原則併用しないように説明しています。

妊娠中と授乳中の服用

トラネキサム酸の添付文書上には、妊娠中、授乳中についての注意書きはありません。

妊娠中のFDAのカテゴリーはB(動物実験では胎仔への影響はないが、人での対象試験は未実地)であり32多くの妊婦に使用されてきた経緯もあり、危険性は少ないと考えられています。

ただ、妊娠中は通常の状態よりも血栓症リスクが高まっていることに加え、不急な治療は避けることが推奨されています。

出血時の治療ではなく肝斑治療が目的であれば、妊娠が終わってからでも十分間に合いますので、当院では原則控えるように説明していますが、主治医の医師にご相談ください。

授乳中においては、過去に問題が起こった報告もなく、安全に使用できると考えられています33

白髪の副作用

トラネキサム酸は昔から多くの方に処方されていますが、副作用として、白髪が増えるという医学的報告はありません。動物実験では、トラネキサム酸の抗炎症作用によって白髪が改善する可能性も報告されています34

髪のメラニン量は皮膚と比較して多く、白髪になるほどの強力なメラニン抑制作用があれば、皮膚が真っ白になっていてもおかしくありませんから、そこまでの作用はないと考えられます。また、トラネキサム酸を飲み出す30~40歳代では、自然に白髪が増えてくる年代のため、それも誤解を生む要因である可能性があります。

トランシーノを飲んで白髪が増えたという声はあるものの、正確にはプラセボとの二重盲検(比較試験)をする必要があります。

肝斑の再発リスク

実は、トラネキサム酸はやめたら効果がなくなります。

トラネキサム酸の治療終了後20日~2ヶ月でくすみの増強が認められ13、再発率は9.5~27.2%と報告されています15, 16。トラネキサム酸を中断して2ヶ月目以降の再発率は、さらに高いものになります。

肝斑は、正しいスキンケアや日焼け止めで再発をある程度は抑えることができるものの、もともと遺伝、ホルモンバランスによってできやすい方がいますので、治療を継続しなければならないことがほとんどです。

トラネキサム酸の価格

当院でのトラネキサム酸の1ヶ月分の値段は、税込1,980円です。その他、初めての処方の場合には診察料がかかります。

トラネキサム酸は「トランシーノⅱ」という医薬品が薬局で販売されています。「トランシーノホワイトCクリア」という商品にはトラネキサム酸は配合されていませんので間違えないようにしましょう。

トランシーノⅱは1錠あたり187.5mgのトラネキサム酸が配合されており、1日4錠(750mg)、実売価格で計算すると1日あたり115円、1ヶ月あたり3,450円です。

トラネキサム酸1ヶ月分の価格(税込)
自費処方1,980円
トランシーノⅡ3,450円

肝斑へのトラネキサム酸処方は保険適用外であり、自費診療です。保険適用で処方しているクリニックは違法(不正請求)になりますので、注意してください。

肝斑は診断が大切になりますので、お近くの皮膚科、美容皮膚科でご相談ください。

肝斑以外のシミへの有効性

トラネキサム酸は肝斑以外のシミにも効果を発揮するのでしょうか?

老人性色素斑への有効性

広義のシミには肌に生じる黒い色素病変を指すので、肝斑やADM(後天性真皮メラノサイトーシス)なども含まれますが、一般的に患者さんが認識されているシミは、老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん)というシミがほとんどです。

下記の写真のようなシミで、加齢や紫外線によって生じます。

シミ治療
老人性色素斑

トラネキサム酸は、老人性色素斑に若干の効果を認めるという報告があるものの、残念ながら、通常のシミにはトラネキサム酸の効果は乏しいと言って良いでしょう。

老人性色素斑の治療には、レーザーが第一選択となります。

ADMへの有効性

ADMは、「後天性真皮メラノサイトーシス」というあざの一種です。トラネキサム酸は、ADMには全く効果はなく、レーザー治療が第一選択となります。

炎症後色素沈着への有効性

シミをレーザーで除去した後の炎症後色素沈着(PIH、戻りジミ)に対するトラネキサム酸の有効性はどうでしょうか?

日本人女性を対象とし、Qスイッチルビーレーザーでシミを除去した後のPIHを、トラネキサム酸750mg群とプラセボ群で比較した試験では、トラネキサム酸はPIHの発生を予防しませんでした36

Qスイッチヤグレーザーでシミを除去した40人の患者を、トラネキサム酸1500mg群とプラセボ群に分けて評価したランダム化比較試験では、両者でPIHの発生、メラニン値など臨床的に有意差はありませんでしたが、ダーマスコピーによる観察では、トラネキサム酸群で色素顆粒の発生が有意に低下したと報告されています35

Qスイッチヤグレーザーでシミを除去した後、トラネキサム酸(50mg/ml)と生理食塩水を皮内注射してPIHの発生を比較した試験では、トラネキサム酸群でPIHの発生が低かったと報告されています37

いずれの試験もレーザー治療後からトラネキサム酸を開始しており、トラネキサム酸の効果が緩徐に発現することを考えると、1~2ヶ月前から内服していた場合の効果についても今後研究する必要があるかもしれません。

レーザー治療後のPIHに対しては、現状、トラネキサム酸が有効とは言えませんが、当院では肝斑を合併している方へは、レーザー治療の2ヶ月前から内服を開始することを推奨しています。

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執筆:肌のクリニック 皮膚科医 岩橋 陽介

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