肌のクリニックレーザー外来

肝斑治療

肌のクリニックでは、QスイッチYAGレーザーによるレーザートーニングやトレチノイン・ハイドロキノン療法、トラネキサム酸の内服や外用を用いた肝斑治療を行っています。

肝斑治療のレーザートーニングは、初診時にも空きがある場合は施術可能です。

肝斑とは

肝斑(かんぱん)は、20代後半~40代にかけて発症するシミです。頬や頬骨の周囲にモヤモヤとしたシミができ、左右対称に広がっていくことが多いのが特徴です。稀に、額やこめかみに出てくることもあります。

肝斑は、物理的な摩擦(肌のマッサージなどの物理刺激)、紫外線、妊娠やピルなどのホルモンバランスの変化によって起こります。

肝斑の治療は時に厄介で、薄くなってもまた再発することもしばしばですが、正しい治療と予防を行うことでほとんど消すことは可能です。

レーザートーニング

レーザートーニングは、肝斑に対する新しい治療法です。

レーザー治療は、通常のシミ(老人性色素斑)には有効であったものの、肝斑にレーザーを当てた場合、炎症のために逆に肝斑が濃くなってしまうため、禁忌とされてきました。レーザートーニングは1064nmの波長のQスイッチYAGレーザーを使用し、弱い出力で顔全体に照射をする治療方法です。2週間に1度の治療を10回程度行うことで、肌に炎症を起こさず、肝斑を徐々に薄くしていくことが可能です。

レーザートーニング

治療は10分程で終了し、麻酔や術後の冷却も必要ありません。ダウンタイムはなく、当日からメイクも可能です。

レーザートーニングは、シミが早く薄くなるため、非常に有用性が高い治療ではありますが、術後の再発率は半年で7割とも報告されており、再発が多いのが欠点です。また、稀ですが副作用として白斑(白く色が抜けてしまうこと)のリスクもあります。当院では、再発ができる限り少なくなるように、ハイドロキノンや高濃度ビタミンCローション、トラネキサム酸やビタミンCの内服治療を併用していただいております。

治療回数は5回ほどでだいぶ薄くなりますが、しっかりと治す意味でも10回ほどの照射をおすすめしています。また、再発を防ぐためにも、トラネキサム酸やビタミンCの内服を治療後も継続することが大切です。

トレチノイン・ハイドロキノン療法

肌のクリニックでは、トレチノインとハイドロキノンに高濃度ビタミンCローションを組み合わせる「東大式のシミ治療」を行っており、肝斑治療にも応用しています。

トレチノインは細胞のターンオーバーを促進して、メラニン色素を排出する塗り薬です。ハイドロキノンはシミの元となるメラニン色素を作り出す「メラノサイト」の働きを抑え、シミを漂白していきます。

レーザートーニングを行いたくない方には良い治療ですが、トレチノインは使い始めに赤みが出たり、皮膚がポロポロと剥がれるため、広範囲に外用すると気になる方もいるかもしれません。トレチノインを併用した方が効果は高いのですが、赤みが気になる方はトレチノインを使わず、ハイドロキノンの外用と他の治療を組み合わせて行う場合もあります。

トレチノイン・ハイドロキノン療法について詳しくは、調剤化粧品のトレチノイン・ハイドロキノン療法をご参照ください。

トラネキサム酸・ビタミンC内服

トラネキサム酸とビタミンCの内服は、肝斑治療の基本です。レーザートーニング前、中、後にも原則併用をしていただいています。

トラネキサム酸は、メラノサイトを刺激する「プラスミン」の働きの抑制や抗炎症作用により、肝斑を改善させていきます。トラネキサム酸は飲み始めてから4週間前後で効果が徐々に現れ、半年間の投与では、約85%の方に有効性が認められます。1日1500mgの量が通常ですが、効果が現れた後は1日500mg~1000mgでも十分維持は可能です。トラネキサム酸の効果は、飲まなくなると徐々に無くなり、肝斑は再発します。

ビタミンCの内服は、1日量で1000mg~2000mgをおすすめしています。シナールは1錠に200mgのビタミンCが含まれていますので、1日6錠~9錠を目安に飲みますが、市販のビタミンCサプリメントで高用量のものが沢山出ていますので、そちらでも構いません。

トラネキサム酸・ビタミンCイオン導入

トラネキサム酸の内服剤は副作用が非常に少ない薬ですが、低用量ピルとの併用は推奨されていません。理由としては血栓傾向を高める懸念があるからなのですが、実際には非常に稀であり、問題がないケースがほとんどです。当院では念のため、ピルの内服中にはトラネキサム酸を服用しないように指導していますが、そのような方でも外用剤は問題ありません。

肌のクリニックでは、トラネキサム酸の化粧水と高濃度ビタミンCの化粧水を院内調剤しており、自宅でのイオン導入用に処方しています。自宅でイオン導入することにより、1回の導入費用を数百円に抑えることができ、通院頻度も減るため、継続することが可能です。

トラネキサム酸外用剤(トラネキサム酸ローション)と、高濃度ビタミンC外用剤(VCエチルローション、VCグリセリルローション)については、調剤化粧品一覧をご覧ください。

日常生活のケア

肝斑は、物理的な刺激で悪化するため、「触らない・こすらない」ことが非常に大切です。洗顔の際やタオルで顔を拭く際、お化粧をする際など気を付けるようにするだけでも薄くなっていきます。また、紫外線を避けることもとても重要です。

肝斑治療の料金・値段

2017年までは下記の料金となります。2018年以降は料金の見直し・改訂をしますのでご了承ください。

項目 料金(税抜)
初診料 2,900円
再診料(必要時) 980円

レーザートーニング

Qスイッチヤグレーザー

(肝斑・シミ・くすみ・美白)

顔全体初回 7,800円

2回目以降 9,800円

首追加 +3,000円

首のみ 6,800円

体は面積に応じて

トレチノイン0.5% 5g 1,980円
トレチノイン0.1%  5g 2,480円
医療用ハイドロキノン4% 5g 2,180円
トラネキサム酸500mg 90錠 2,400円
ビタミンC(シナール) 90錠 1,200円

トラネキサム酸・ビタミンCの保険処方はできません(混合診療ができないため)。トラネキサム酸・シナールの処方には診察料はかかりません(初診時のみ必要)。

肝斑治療のよくある質問

当日施術を受けることはできますか?
肝斑のトーニングレーザーは、看護師が施行するため、空き状況によっては当日施術可能です。予約が埋まっている場合は、後日に施術となります。
肝斑のレーザー治療を受けられない場合はありますか?
トレチノイン軟膏をシミの部分に使用している方は、治療中止後1ヶ月間以上、イソトレチノイン(アキュテイン)の内服をしている方は、治療中止後3ヶ月間以上の間隔を空ける必要があります。また、日焼け後の肌にはレーザーは当てられませんので、強い日焼けをした後は、1ヶ月間以上空けてからでないと治療はできません。
他院でピーリングを行っている方は、ピーリングから2週間以上間隔を空けてください。
ダウンタイムはありますか?
レーザートーニングの場合、ダウンタイムはありません。術後に多少赤くなることがありますが、数十分で消失します。トレチノイン治療の場合は、肌が赤くなりポロポロと皮が剥ける期間が1~2週間あります。
レーザートーニングの痛みは強いですか?麻酔は必要ですか?
レーザー中は軽く輪ゴムで弾かれるような痛みがあります。麻酔が必要な痛みはまず起こりませんが、痛みに弱い方は顔全体にクリーム麻酔をしてからトーニングを行うことも可能です(クリーム麻酔は別途3000円)。
施術後に注意することはありますか?
肝斑は非常に再発しやすい疾患です。患部を触らない、こすらない、紫外線を当てないことを心掛けてください。また、トラネキサム酸とビタミンCを飲み続けることや、トラネキサム酸ローション、高濃度VCローション、ハイドロキノンの外用を毎日行うことも大切です。