ミニピルの飲み方と避妊効果

前回「ミニピルの種類」について記載しましたが、今回はミニピルの正しい飲み方と避妊成功率についてです。当院で処方しているセラゼッタの飲み方について記載しています [1]。

ミニピルの最初の1錠

セラゼッタの最初の1錠は、生理の初日~5日目の間に飲みます。毎日、1日1回1錠飲んでください。食前、食後は関係なく、一定の時間に飲みます。

生理の初日から飲んだ場合は、追加の避妊は必要ありませんが、生理の2日~5日に飲んだ場合は、1週間は別の避妊方法を併用してもらいます。

低用量ピルからの切り替え

すでに低用量ピルを飲んでいる場合、プラセボ(偽薬)を除いた最後の錠剤を飲んだ後、翌日からミニピルを飲んでください。その場合、追加の避妊は必要なく避妊が継続されます。

低用量ピルの休薬期間終了後、または、プラセボ(偽薬)をすべて飲み終わった翌日からミニピルを開始することもできます。ただし、その場合は1週間は別の避妊方法を併用する必要があります。

ご不安な場合は、ミニピルの最初の1週間だけは、避妊効果が出るまでに時間がかかるため、他の避妊方法を併用していただくことをおすすめしています。

2シート目からの飲み方

ミニピルは、低用量ピルと異なり、休薬期間やプラセボ(偽薬)はありません。1シート目を飲み終えたら、翌日から2シート目を飲み始めてください。

飲み忘れた場合

12時間未満の飲み忘れ

気づいた時点で飲み忘れた1錠を服用し、次の錠剤は通常の服用時間に飲んでください。

セラゼッタは排卵抑制の作用があるため、他のミニピルよりも作用時間が長いため、ずれが12時間未満であれば安全に妊娠から守られます。

12時間以上の飲み忘れ

気づいた時点で飲み忘れた1錠を服用し、次の錠剤は通常の服用時間に飲んでください。 12時間以上ずれた場合、1日2回飲むことになり、24時間ずれた場合は、2錠服用することになりますが、有害ではありません。

しかし、12時間以上ずれた場合、避妊効果が落ちるため、妊娠のリスクがあがります。コンドームなどの他の避妊方法を併用してください。

もし、ミニピルを正しく飲めず、他の避妊方法も併用できなかった場合、緊急避妊薬(モーニングアフターピル)を処方しますので、ご相談ください。

下痢や嘔吐をした場合

ミニピルのホルモン量は非常に少ないため、飲んでから4時間以内に下痢や嘔吐をすると成分が体外へ流れてしまい、避妊効果がなくなったり、不正性器出血が起こりやすくなります。

ミニピルを飲んで4時間以内に下痢や嘔吐をしてしまった場合、もう1錠飲み、その次の錠剤は、通常の服用時間に飲みます。ずれが12時間以内に収まるようであれば、安全に避妊できています。

ずれが12時間以上になったり、下痢や嘔吐が続いている場合は、病状回復後7日間までは、性交の際にコンドームなどの避妊方法を併用してください。

ミニピルが飲めない方

当院で処方しているミニピルの「セラゼッタ」について書いています。

  1. 過去にデソゲストレル配合の薬(マーベロン、ファボワール等)でアレルギーを起こした方
  2. 血栓症の既往のある方
  3. 重篤な肝障害、悪性腫瘍(乳癌等)、異所性妊娠の既往がある方
  4. 原因不明の性器出血がある方
  5. 乳糖不耐症、乳糖アレルギーのある方(セラゼッタには乳糖が含まれています)
  6. ポルフィリン症の方

その他、慎重投与となる方もいるため、詳しくは医師にご相談ください。

一緒に飲んではいけない薬は?

ミニピルは下記の薬とは一緒に飲まないでください。

1.セント・ジョーンズ・ワート(セイヨウオトギリソウ) 多年草のハーブです。ミニピルの吸収を阻害することがあります。

2.抗HIV薬、抗結核薬 ミニピルの作用を減弱させることがあります。

3.抗てんかん薬 代表的な商品名:テグレトール、ラミクタール、アレビアチン、ヒダントール、フェノバール、プリミドン、トピナ、デパケン、バレリン、エピレオプチマル、ザロンチン ミニピルの作用を減弱させることがあります。

ミニピルのに避妊作用

ミニピルの避妊作用は以下のものです。

  1. 子宮の頸管粘液を増加させて精子の侵入を防ぐ
  2. 子宮内膜を薄くして卵子の着床を防ぐ
  3. 卵管の輸送能力を低下させる
  4. 排卵を抑制する

ミニピルの場合は主に1~3の作用によって避妊効果を発揮します。4の排卵抑制作用については、ミニピルの中ではデソゲストレルを使用したセラゼッタなどの一部のミニピルのみ有する作用です。

ミニピルの避妊効果

ミニピルの種類によって避妊効果に若干の違いはありますが、正しく飲んだ場合の避妊成功率は99%以上、通常の服用(飲み忘れ、相互作用のある薬の併用、下痢や嘔吐などのリスクなどを含めた服用)での避妊成功率は93% [2]、つまり、ミニピルは、通常の低用量ピルと変わらない避妊効果とされています [3]。

しっかりとした避妊効果を得るには、毎日決まった時間に服用して、相互作用がある薬を避けることが大切です。

執筆 医師:岩橋 陽介

参考文献・サイト

  1. Merck Sharp & Dohme Limited, “Patient leaflet of Cerazette® 75 microgram film-coated tablets desogestrel” https://www.medicines.org.uk/emc/files/pil.1698.pdf 2019.03.15 アクセス
  2. Family Planning Victoria. “The mini pill (updated 5 Jun 2016)” https://www.fpv.org.au/for-you/contraception/daily-contraceptive-pills/the-mini-pill 2019.03.16 アクセス
  3. The American Congress of Obstetricians and Gynecologists. “Progestin-Only Hormonal Birth Control: Pill and Injection.” https://www.acog.org/Patients/FAQs/Progestin-Only-Hormonal-Birth-Control-Pill-and-Injection 2019.03.16 アクセス

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