肌のクリニックのアンチエイジング

サリチル酸マクロゴールピーリング

サリチル酸マクロゴールピーリング治療は、酸性のクリームを肌に塗り、古い角質を溶かして新しい肌を新生させる治療です。肌のクリニックでは、主にシミやシワ、毛穴などのアンチエイジング目的の他、ニキビ跡の赤い色素沈着や、薄茶色いシミの治療として行っています。

ホームピーリングやエステなどで使われる「グリコール酸」「フルーツ酸」「AHA」のピーリング剤と異なり、敏感肌や乾燥肌の方でも使える安全なピーリング剤です。 顕微鏡レベルでの肌の観察では、グリコール酸と比較してムラなくきれいに角質を剥がすことが証明されており、ダウンタイムや副作用が非常に少ないにもかかわらず、しっかりと効果を得られるのが特徴です。

ピーリングに併せて調剤化粧品による美白治療を毎日行うことも大切です。ピーリングで色素沈着がある傷んだ肌を剝離し、調剤化粧品で新しいメラニン色素をできなくすれば、徐々に白いきれいな肌に置き換わっていきます。 また、ピーリングで肌のバリア(角層)を取った後にエレクトロポレーションを行うと、成長因子の導入効率が高まります。成長因子については「成長因子エレクトロポレーション」のページをご参照ください。

サリチル酸マクロゴールピーリングの効果

サリチル酸マクロゴールピーリングの皮膚に対する作用と特徴には、以下のものがあります。

1) ピーリング中の痛みや赤みが、ピーリング剤の中でもっとも少ない。
2) ピーリング後の赤み(ダウンタイム)がほとんどない。
3) サリチル酸の体内への吸収がほとんどなく安全である。
4) 毛包漏斗部を含めた角層を全て剥がす。その結果規則正しい新しい角層が誕生する。
5) ニキビの新生を減らす。
6) 現在あるニキビの元(コメド、毛孔閉塞)を除去する。
7) 真皮のコラーゲン生成を促し、しわを改善する。
8) ニキビ跡の色素沈着、赤みを改善する。(※)
9) 美白効果があり、毛穴を目立たなくする。

サリチル酸マクロゴールピーリングと深達度は表皮までとなるため、真皮層のニキビ跡の凹みを改善させる効果はありません。

赤いニキビ跡にはロングパルスYAGレーザー、茶色いシミやニキビ跡には、Qスイッチヤグレーザーや、トレチノイン・ハイドロキノン療法と併用する場合があります。

サリチル酸マクロゴールピーリングの流れ

ピーリング当日(ご自宅にて)

1) ピーリング当日は化粧を落としてご来院して頂くとスムーズです。落としていなくても、メイク落とし、洗顔料、タオルなどは当院に備えてあります。
2) 背中や胸などのピーリングを行う方は、当日の朝シャワー、または入浴をしてからご来院ください。
3) 普段お使いの化粧水や保湿剤をピーリング後に使用したい場合は、ご持参ください。

ピーリング当日(クリニック内にて)

1) 洗顔をし、水分をよく拭き取ります。ピーリング開始前3時間以内に洗顔されている方は、洗顔は必要ありませんので、軽く水で洗っていただきます。
2) ピール剤を顔全体、患部へ塗ります。多少ピリピリとした痛みを感じますが、すぐに治まります。ニキビの炎症がひどい方や肌が荒れてバリアー機能が衰えている方は、刺激を強く感じることがあります。
3) 塗布後5分間待ちます。5分後に水で洗顔をしてピール剤を落とします。(※顔を冷やすため、水で洗顔していただきます。)体のピーリングの場合は、10分間後にスタッフがピール剤を、冷やしたタオルで拭き取ります。
4) その後、高濃度保湿型VCローションとEGホワイトローションを、顔全体にご自分で塗っていただきます。高濃度保湿型VCローションは、3-O-グリセリルアスコルビン酸という新型のビタミンC誘導体を8%配合しており、美白作用とコラーゲンの生成を促す効果があります。EGホワイトローションは、EGFの働きで、新しい表皮の生まれ変わりを促進します。

ピーリングを受けることができない方

① アスピリン、バファリンなどの解熱鎮痛剤でアレルギーが出たことがある方は受けることが出来ません。

② 日光浴愛好者、日光に当たる職業の方は受けることが出来ません。

③ 自己免疫疾患のある方や、妊娠中や授乳中の方は受けることが出来ません。

④ イソトレチノイン内服中で、肌が極度に乾燥している方は、医師の許可がなければピーリングを受けることができません。

治療の適応や不明な点に関しましては、受診時に医師、看護師にご相談ください。

治療期間と治療頻度

4週間毎に1回の頻度で施術します。濃度が高いピーリング剤ですので、肌の負担を少なくするために、施術の間隔は最低4週間空けて頂きます。平均8回程度で終了しますが、色素沈着の強いニキビ跡の場合は、20回以上必要となることもあります。 ニキビ跡の色素沈着は、気になる気にならないの度合いが患者さんによって異なるため、あまり完璧を目指し過ぎず、ある程度気にならなくなれば、終了にするのが良いでしょう。治療終了後も角質ケアとして、数ヶ月に1回受け続けても問題ありません。

ピーリング後の注意事項

1) ピーリング後は角層が全てきれいに剥がれています。皮膚のバリアーがなくなっていますので、12時間以内はできれば化粧をしないでください。 ※ただし、軽めであれば治療上問題が起こることはありませんので、していただいて構いません。
2) ピーリング後3日間は特に紫外線に注意してください。12時間以内は日焼け止めも使用しないことが好ましいのですが、日中紫外線を浴びるような状況の場合、12時間以内であっても日焼け止めを使用してください。
3) ピーリング後の洗顔、入浴等は通常通りで構いませんが、あまり肌をこすらないようにしてください。

サリチル酸マクロゴールピーリング料金

同日に成長因子エレクトロポレーションと併用していただくと、税込合計金額より2000円引きとなります。

色素沈着の種類や赤みの程度によって、レーザー治療やトレチノイン・ハイドロキノンをお勧めすることがあります。

2回目以降、診察を希望されず、ピーリングのみご希望の方は診察料はかかりません。

項目 料金(税抜)
初診料 2,900円
再診料(必要時) 980円
サリチル酸マクロゴールピーリング 顔1回 7,480円
体は面積に応じて

サリチル酸マクロゴールピーリングよくある質問

ピーリングとは何ですか?

ピーリングとは、酸性の薬剤で皮膚の表皮(場合によっては真皮)を溶かして取り除き、肌を再生させる治療です。ピーリングの種類には、以下のものがあります。

深さによる分類

1.浅いピーリング
20%〜30% グリコール酸
20%〜30% サリチル酸
10%〜20% TCA

2.中等度のピーリング
50%〜70% グリコール酸
35%〜50% TCA

3.深いピーリング
60%以上  TCA, フェノール
ベーカーゴードン液

薬剤による分類

1.グリコール酸
AHA(フルーツ酸)のひとつです。他のフルーツ酸としては、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸があります。安価なため、エステやホームピーリング剤として最も用いられているピーリング剤です。角栓融解作用、抗炎症作用、抗脂腺作用、真皮コラーゲン増生作用がある反面、皮膚刺激性が強いことが欠点です。

2.サリチル酸エタノール
エタノールを基材として用いたもので、グリコール酸と同じ作用を持ちます。同濃度ではグリコール酸よりも効果は高いのですが、ピーリング後の刺激、炎症、色素沈着は、グリコール酸よりさらに強く現れやすいことが欠点です。最近はほとんど使われていません。

3.サリチル酸マクロゴール
従来のエタノール基材から、マクロゴールという基材に変えたもので、九州の皮膚科医の上田先生が開発されました。マクロゴールと合わせることにより、サリチル酸の欠点であったピーリング後の刺激、炎症、色素沈着が激減し、効果も変わらないという特徴を持っています。グリコール酸と比較すると、ピーリング後の発赤、紅斑、色素沈着、刺激は格段に少なく、角質除去効果は有意に優れています。

4.TCA
トリクロロ酢酸。非常に強い酸で、皮膚の真皮まで浸透します。30%以上の濃度で、真皮の凹みを改善するので、深いニキビ跡の治療に使用されます。アイスピック型のニキビ跡に高濃度のTCAをピンポイントで塗布するピーリングは、TCA CROSSピーリングやCROSSテクニックと呼ばれています。CROSSは、Chemical Reconstruction Of Skin Scarsの略で、薬剤の化学的な力でニキビ跡を再構築する(壊して新しい皮膚に作り直す)という意味です。TCAは高濃度では、ピーリング後の炎症、発赤、色素沈着が数ヶ月以上に及ぶ場合があります。

サリチル酸マクロゴールピーリングはどこで受けても同じですか?

当院のピーリング剤は、開発元である株式会社ケイセイのピーリング剤を使用しています。同一の薬剤であればどこで受けても効果は変わりませんので、通いやすいところで受けていただくのが良いと思います。

当院では、医師の指導・管理下の元、ピーリングは看護師・看護助手が行います。ピーリング効果を最大限に出すために、皮膚のシワに沿ってしっかりとピーリング剤を塗りこむことなど、基本的な技術を指導しています。また、ピーリング後に高濃度VCローションとEGホワイトローションを使用していただくことで、よりニキビ跡に効果が出るように工夫しています。また、当院でイソトレチノイン(アキュテイン)内服治療をしている方は、肌の状態によっては受けられないことがありますので、治療の可否は医師が判断させていただきます。