男性の薄毛治療(AGA)– Treatments for AGA –

目次

標準治療– Standard Treatments for AGA –

AGAの標準的な治療で使用する薬剤

肌のクリニックのAGA標準治療では、脱毛抑制薬「フィナステリド」と、発毛薬「ミノキシジル外用剤」を組み合わせて処方します。

フィナステリドが抜け毛を防いでAGAの進行を抑え、ミノキシジルの塗り薬が髪の毛を生やして太く強くするため、全体の毛量が徐々に増えていきます。

標準治療はマイルドな作用のため、劇的に髪の毛が増える方は多くありませんが、現状維持から軽度改善レベルの治療効果を期待できます。

AGAが軽症の方、薄毛が頭頂部だけの患者さんにお勧めです。

標準治療の料金

初診時の料金例(2か月分)

項目料金(税込)
初診料3,850円
薬代フィナステリド1mg
60錠 5,940円

ミノキシジルローション
(5%または10%)
2本 8,492円~10,956円

ニナゾルシャンプー
1本 2,178円
合計
(2ヶ月)
20,460円~22,924円
1ヶ月換算 10,230~11,462円

再診時の料金例(4ヶ月分)

項目料金(税込)
再診料1,650円
薬代フィナステリド1mg
120錠 11,880円

ミノキシジルローション
(5%または10%)
4本 16,984円~21,912円

ニナゾルシャンプー
2本 4,356円
合計
(4ヶ月)
34,870円~39,798円
1ヶ月換算 8,717~9,949円
  1. 再診の方は「遠隔診療(オンライン処方)」もご利用いただけます。
  2. 内服薬の処方には診察料がかかります。外用薬の処方のみをご希望の方は、2回目以降はご予約も診察も必要ありません。
  3. 薬剤の種類(国内製か海外製か)、用量によって薬剤価格は変動します。
  4. 初診時は、副作用を観察するため2ヶ月分、再診時に問題がなければ4カ月分処方し、その後は3ヶ月に1回の診察を基本としています。ご希望に応じて、最大6ヶ月分のお薬を処方できます。

強力治療– Strong Treatments for AGA –

AGAの強力治療で使用する薬剤

AGA強力治療では、フィナステリドの約1.6倍の作用をもつ「デュタステリド」で抜け毛を防ぎ、「ミノキシジルタブレット(内服薬)」で発毛を促進させます。

前頭部型やM字型のAGA、20代~30代で薄毛の進行が早い方、AGAが中等症以上の方には、強力治療が適しています。

まず標準治療を6ヶ月以上行い、改善がなく進行する場合に強力治療を考慮しても良いでしょう。

強力治療の料金

治療例1

フィナステリド+ミノキシジルタブレットの組み合わせです。多くのAGA専門クリニックで行われている治療パターンで、進行度が中等症までの方や、頭頂部型の薄毛の方は、この治療でも十分に改善が見込めます。

初診時の料金例(2か月分)

項目料金(税込)
初診料3,850円
薬代フィナステリド1mg
60錠 5,940円

ミノキシジル内服5mg
60錠 8,580円

ニナゾルシャンプー
1本 2,178円
検査料
9,702円
血液検査 5,148円
心電図 2,706円
尿検査 1,848円
合計
(2ヶ月)
30,250円
1ヶ月換算 15,125円

再診時の料金例(4ヶ月分)

項目料金(税込)
再診料1,650円
薬代
フィナステリド1mg
120錠 11,880円

ミノキシジル内服5mg
120錠 17,160円

ニナゾルシャンプー
2本 4,356円
合計
(4ヶ月)
35,046円
1ヶ月換算 8,761円

治療例2

デュタステリド+ミノキシジルタブレットの組み合わせです。最も効果が高い治療方法です。

初診時の料金例(2か月分)

項目料金(税込)
初診料3,850円
薬代デュタステリド0.5mgAV
60錠 10,560円

ミノキシジル内服5mg
60錠 8,580円

ニナゾルシャンプー
1本 2,178円
検査料
9,702円
血液検査 5,148円
心電図 2,706円
尿検査 1,848円
合計
(2ヶ月)
34,870円
1ヶ月換算 17,435円

再診時の料金例(4ヶ月分)

項目料金(税込)
再診料1,650円
薬代デュタステリド0.5mgAV
120錠 21,120円

ミノキシジル内服5mg
120錠 17,160円

ニナゾルシャンプー
2本 4,356円
合計
(4ヶ月)
44,286円
1ヶ月換算 11,071円
  1. 内服薬の処方には診察料がかかります。再診の方は「遠隔診療(オンライン処方)」もご利用いただけますが、ミノキシジルタブレットを内服中の方は、6ヶ月に1回心不全のマーカー(pro-BNP)を含む各種検査が必要です。
  2. 薬剤の種類(AV錠かZA錠か)、用量によって薬剤価格は変動します。
  3. 初診時は、副作用を観察するため2ヶ月分、再診時に問題がなければ4カ月分処方し、その後は3ヶ月に1回の診察を基本としています。ご希望に応じて、最大6ヶ月分のお薬を処方できます

男性型脱毛症の治療症例

男性型脱毛症患者の治療前の頭髪写真
AGA 治療前
男性型脱毛症患者の治療後の頭髪写真
AGA 治療後(7カ月)

当院で強力治療を行ったAGA患者さんの治療前と7ヶ月後の写真です。効果は半年程度で現れ、1年ほどでピークとなります。効果を維持をするためには薬剤の継続が必要です。

補助的治療– Adjunctive Treatments for AGA –

ニナゾルシャンプーとケトコナゾールローション

ニナゾルシャンプーは抗真菌作用のある成分「ケトコナゾール」が2%配合されたシャンプーです。

ケトコナゾールは抗アンドロゲン作用(抗男性ホルモン作用)を持ち、脱毛を防ぐことが報告されています11

シャンプーの使い心地や匂いが気になる方は、ケトコナゾールローションをお勧めします。

ご使用方法

ニナゾルシャンプー

髪を濡らした後、100円~500円サイズの量を手のひらに取ります。手のひらで軽く泡立てて、頭皮につけて指の腹で軽めにマッサージします。5分間置いてから、お湯でよくすすいでください。

週に3回のご使用で十分ですが、汚れが気になる場合は毎日使用しても問題ありません。その際は、5分置かずに、通常のシャンプーと同様にすぐに洗い流してください。

ケトコナゾールローション

1日2回、1回約0.5mL(10円硬貨半分)を頭皮に付けて軽くマッサージしてください。

ミノキシジルローションをご使用中の方は、その前にご使用いただくことをお勧めします。有効性はどちらが先でも同じですが、ミノキシジルを先に使用すると、髪が粉っぽくなったりパサつくことがあります。

注意事項
  1. 妊娠中、授乳中の方はご使用になれません。
  2. 頭皮に赤み、かぶれ、湿疹等の異常が見られた場合には医師にご相談ください。

各治療薬の特徴

フィナステリド(脱毛抑制薬)

フィナステリド(東和医薬品)とフィナステリド(海外製)
フィナステリド1mg

フィナステリドは1991年に前立腺肥大症の治療薬としてアメリカで開発され、その副次的な効果として毛髪の成長、抜け毛予防効果があることが明らかになり、1997年に男性型脱毛症の治療薬として用いられるようになりました。

日本では、2005年にAGA治療薬として承認され、男性型脱毛症の第一選択薬となっています。

当院では、「フィナステリド1mg(トーワ)」と「フィナステリド1mg+亜鉛1mg(海外製品)」の2つを扱っています。

フィナステリド(トーワ)はAGA承認薬です。フィナステリド海外製品は未承認薬のため、医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

作用と効果

フィナステリドは、AGAの原因である男性ホルモンの一つ「DHT(ジヒドテストステロン)」を生成するのに必要な2型5α-還元酵素を阻害することで、DHTの生成を抑制し、脱毛を防ぎます。

国内の臨床試験ではフィナステリド1mgの1年間投与により58%の方に改善、40%の方に現状維持効果が認められています。 著効率は頭頂部で6%、前頭部で2%です。

詳しいフィナステリドの有効性や作用機序については、AGAブログの「フィナステリドの有効性」もご参照ください。

フィナステリドを服用できない可能性のある方
  1. AGA治療薬を個人輸入している方
    当院では医師の責任の下で医薬品の処方と治療を受けることができる患者さんのみに対し、診療を行っております。医薬品の個人輸入は「自己責任」の下に行うものですので、当院での診療や健康管理は行っておりません。
  2. 20歳未満の方
  3. AGA以外の脱毛症(円形脱毛症、甲状腺疾患や抗がん剤による脱毛等)
  4. 妊活中の方
    フィナステリドの服用が胎児へ影響する可能性は非常に低いと考えられていますが、完全に精液への移行をゼロにする場合、内服中、および内服中止後1ヶ月間は避妊をしてください。
  5. 女性の方
  6. うつなどの精神疾患や性欲低下がある方
  7. 重篤な肝機能障害のある方
副作用

検査データの異常を含む全体的な副作用の発現割合は、フィナステリド1mg投与群で6.5%、プラセボ群で2.2%です。性機能に関する副作用はフィナステリド1mg投与群で2.9%、プラセボ群で2.2%に認められ、主な症状はリビドー減退(性欲の減退)が1.1%、勃起不全が0.7%と報告されています6

その他、肝機能障害や前立腺癌のリスクなどについては、初診時に医師から説明いたします。

他の注意事項
  1. 内服中、および内服中止後の1ヶ月間は献血を避けてください。
  2. 効果が確認できるまで通常6ヶ月以上の期間を見る必要性があります。
  3. 服用を中止すると効果は無くなり、徐々にAGAの症状が進行します。
  4. 前立腺がん検診の際に、医師にフィナステリドを服用していることを必ずお知らせください。フィナステリドは、PSA値を約50%低下させるので、 測定したPSA値の2倍を目安にする必要があります。

ミノキシジル外用剤(発毛薬)

ミノキシジル外用剤_2%_5%_10%
ミノキシジル外用剤

ミノキシジルは、1960年代にアップジョン社(現ファイザー)が高血圧の治療薬(血管拡張剤)として開発した薬です。

ミノキシジル内服薬を飲んでいた患者さんの薄毛が改善したことから、AGA治療薬として研究されるようになりました。

その後、ミノキシジルを溶液化してより副作用を少なくした「ロゲイン」や「リアップ」などの外用剤が誕生しました。

当院では、院内調剤で2%、5%、10%濃度のミノキシジル外用剤を症状に合わせて処方しています。

当院の製剤は、アレルギーのもととなるプロピレングリコールを配合していません。院内調剤は国内では未承認薬に該当するため、医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

使用方法

1日2回(朝・晩)、ボトルを立てた状態で、1回5~6プッシュ(約1 ml)を脱毛している頭皮に付け、指の腹で軽くマッサージをしてください。

朝は整髪料の前に、夜は洗髪後に髪の毛をドライヤーで乾かしてからご使用ください。

作用と効果

ミノキシジル5%外用剤の臨床試験では、3ヶ月間で40%、6ヶ月間で80%、12ヶ月間で90%の方に軽度改善以上の効果が認められていますが、著効例は12%と報告されています。効果はおおよそ1年でピークに達し、その後は平衡状態となります。

発毛率、毛の太さなどの各項目の詳しい有効率は、AGAブログ「ミノキシジルの有効性」をご参照ください。

ミノキシジル外用剤を使用できない可能性のある方
  1. ミノキシジルやアルコールにアレルギーのある方
  2. 20歳未満の方、または、65歳以上の方
  3. AGA以外の脱毛症(円形脱毛症、甲状腺疾患や抗がん剤による脱毛等)
  4. 高血圧、低血圧、心臓疾患、腎臓疾患のある方
  5. 妊娠中・授乳中の方
副作用
  1. 頭皮の発疹、発赤、かゆみ、かぶれ、体の発疹
  2. 頭痛、気が遠くなる、めまい
  3. 胸の痛み、心拍が速くなる、動悸、息切れ
  4. 原因のわからない急激な体重増加、手足のむくみ
  5. 理論上、どのような成分でもアナフィラキシーなどの重篤なアレルギー症状が起こる可能性があります。
取り扱いと保管上の注意
  1. ノズルが薬液で固まり、出にくくなる場合があります。通常は数回プッシュすれば出るようになりますが、完全に固まった場合、ノズルの出口を爪楊枝で掃除し、お湯やエタノールで洗うと出やすくなります。
  2. 直射日光や高温、5度以下の寒冷を避けて保管してください。冷蔵庫で保管すると固まってしまいます。
  3. 火気に近づけないでください。
  4. 小児・ペットの手のとどかない所に保管してください。ご使用後は手をよく洗い、薬液がペットの体についたり、ペットが薬液を舐めたりしないよう十分にご注意ください。
  5. 使用期限を過ぎた製品は使用しないでください。使用期限は処方日から6ヶ月となっています。
  6. 天然成分の色の変化で、製剤の色の濃さに変化が生じますが、品質に問題はありません。
他の注意事項
  1. 効果が確認できるまで通常6ヶ月以上の期間を見る必要性があります。
  2. 効果の持続が短いため、1日2回使用することが大切です。
  3. 使用を中止すると効果はなくなり、AGAの症状が進行します。
  4. 使用開始1ヶ月間は初期脱毛が起こる可能性があります。

デュタステリド(脱毛抑制薬)

デュタステリドZA錠とデュタステリドAV錠
デュタステリド0.5mgAVとZA

デュタステリドは、世界で2001年から前立腺肥大症治療薬として使用されていましたが、頭髪の多毛という副作用があるため、後にAGA治療薬として認可された薬です。

日本では2016年に男性型脱毛症治療薬「ザガーロ」が認可され、2020年にジェネリック医薬品「デュタステリドZA」が販売されました。

当院では、「デュタステリド0.5mgAV(トーワ)」と「デュタステリド0.5mgZA(トーワ)」を扱っています。

AVとZAの有効性や副作用は同一ですが、AVの適応疾患は前立腺肥大症のため、AGA治療で用いる場合は適応外処方となり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

作用と効果

デュタステリドは、AGAの原因であるDHT(ジヒドロテストステロン)を生成するのに必要なⅠ型5α-還元酵素とⅡ型5α-還元酵素を阻害することで、DHTの生成を抑制します。

12週、24週の平均毛髪増本数は、フィナステリド1mgと比較して、デュタステリド0.5mgは約1.6倍増え、毛髪の太さも1.45倍と太くなったことが報告されています。

効果の詳細については、AGAブログの「デュタステリドの効果と副作用1」と「デュタステリドの効果と副作用2」もご参照ください。

デュタステリドを服用できない可能性のある方
  1. AGA治療薬を個人輸入している方
    当院では医師の責任の下で医薬品の処方と治療を受けることができる患者さんのみに対し、診療を行っております。医薬品の個人輸入は「自己責任」の下に行うものですので、当院での診療や健康管理は行っておりません。
  2. 20歳未満の方
  3. AGA以外の脱毛症(円形脱毛症、甲状腺疾患や抗がん剤による脱毛等)
  4. 妊活中の方
    デュタステリドの服用が胎児へ影響する可能性は非常に低いと考えられていますが、完全に精液への移行をゼロにする場合、内服中、および内服中止後6ヶ月間は避妊をしてください。
  5. 女性の方
  6. うつなどの精神疾患や性欲低下がある方
  7. 重篤な肝機能障害のある方
副作用

国内長期投与試験において、デュタステリドが投与された総症例120例中20例(16.7%)に臨床検査値異常を含む副作用が報告され、その主なものは、勃起不全13例(10.8%)、リビドー減退10例(8.3%)、射精障害5例(4.2%)であったと報告されています。

その他、肝機能障害、女性化乳房、前立腺癌のリスクなどについては、初診時に医師から説明いたします。

他の注意事項
  1. 内服中、および内服中止後の6ヶ月間は献血を避けてください。
  2. 効果が確認できるまで通常6ヶ月以上の期間を見る必要性があります。
  3. 服用を中止すると効果は無くなり、徐々にAGAの症状が進行します。
  4. 前立腺がん検診の際に、医師にデュタステリドを服用していることを必ずお知らせください。デュタステリドは、PSA値を約50%低下させるので、 測定したPSA値の2倍を目安にする必要があります。

ミノキシジルタブレット(発毛薬)

ミノキシジルタブレット(内服薬)
ミノキシジルタブレット

ミノキシジル内服薬(ミノキシジルタブレット)は、高血圧治療薬として開発された薬です。ミノキシジルを飲んでいた患者さんの髪や体毛が生えて濃くなったことで、発毛剤として応用されるようになりました。

その後、心疾患などの重篤な副作用があり、高血圧薬としては使用されなくなり、副作用の少ない外用剤のみ発毛剤として認可されています。

様々な副作用が報告されていることから、ミノキシジルタブレットを発毛薬として認可している国はありませんが、近年、低用量での安全性や強い発毛作用が報告されており、様々な国で発毛治療薬として使用されています8 9 10

ミノキシジルタブレットは国内未承認薬であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

作用と効果

ミノキシジルタブレットをAGA治療に承認している国はないため、論文が少ないのですが、ミノキシジル外用剤はもともとミノキシジル内服剤(ミノキシジルタブレット)の発毛効果をもとに作られた経緯があり、実際の臨床効果としてもミノキシジル外用剤を優に超える作用があることは確実で、現存する治療薬の中で「最も強力で高い発毛効果がある薬剤」と考えられています。

ミノキシジルタブレットを服用できない可能性のある方
  1. AGA治療薬を個人輸入している方
    当院では医師の責任の下で医薬品の処方と治療を受けることができる患者さんのみに対し、診療を行っております。医薬品の個人輸入は「自己責任」の下に行うものですので、当院での診療や健康管理は行っておりません。
  2. ミノキシジルにアレルギーのある方
  3. 20歳未満の方、または、65歳以上の方
  4. 高血圧、低血圧、心臓疾患、腎臓疾患、糖尿病、褐色細胞腫のある方
  5. 妊娠中・授乳中の方
  6. 妊活中(子作り中)の方
    当院では、念の為、男性女性とも妊活の1ヵ月前に服用を中止していただきます。
  7. 定期検診をきちんと受けられない方
    内服中は半年に1回の定期的な副作用チェックを必ず行っています。定期的に検査を受けられない方、検査を拒否される方は、当院での治療をお断りしております。
副作用
  • 頻度の高い副作用
    • 全身の多毛、むくみ、動悸、頭痛
  • 重大な副作用
    • 心不全、狭心症、心筋梗塞、心肥大、不整脈、心膜炎、心タンポナーデ、腎性全身線維症(腎不全、皮膚の硬化、関節拘縮をきたし、身体機能障害に陥る病気)、高カリウム血症、肝機能障害、多臓器不全、スティーブンスジョンソン症候群、アナフィラキシーショック
  • その他の副作用
    • 発疹、赤ら顔、低血圧、反射性高血圧、ニキビ、蕁麻疹、ほてり、めまい、ふらつき
他の注意事項
  1. 内服中、および内服中止後の1ヶ月間は献血を避けてください。
  2. 効果が確認できるまで通常6ヶ月以上の期間を見る必要性があります。
  3. 服用を中止すると効果は無くなり、徐々にAGAの症状が進行します。
  4. 服用開始1ヶ月間は初期脱毛が起こる可能性があります。
  5. 子供やペットの手の届かない場所に保管してください。犬や猫が誤って食べてしまった場合、緊急で動物病院に連れていってください。

遠隔診療で便利に

当院では遠隔診療によるAGA薬の処方を行っています。初診時は対面診察が必要ですが、遠方でなかなか通院できない方、仕事が忙しく時間的余裕がない方は、オンラインにて診察・処方を行い、ご自宅までお薬を配送いたします。

遠隔診療を利用するには「遠隔診療についての同意書」にご記入して頂く必要がございます。詳しくは下記のページをご覧いただき、ご希望の方は受付までご相談ください。

AGA治療のよくある質問

薄毛の一般的な質問や治療全般についての質問は「薄毛治療全般の質問」をご覧ください。

フィナステリドについての質問
いつ飲むのが効果的ですか?

フィナステリドは、いつ飲んでも効果は変わりません。ご自分が飲みやすいタイミングで服用してください。

1日1回1錠なので、当院では飲み忘れが少ない夕食後をおすすめしています。

フィナステリドの半減期は6~8時間とやや短いため、なるべく同じ時間帯(24時間周期)に飲むようにすることをお勧めします。

飲み忘れたときどうしたら良いでしょうか?

フィナステリドを飲み忘れた場合、その日のうちであれば気づいたときに1錠飲んでください。前日の飲み忘れに気付いた場合は、無視して飲まなくて構いません。

お酒と一緒に飲んでも大丈夫ですか?

フィナステリドとアルコールとの相互作用はありませんので、一緒に飲んでも大丈夫ですが、薬を飲む際は水で飲んでください。過度な飲酒は肝臓に負担をかけるためお控えください。

一緒に飲んではいけない薬はありますか?

相互作用がある薬はありません。

血液検査は必要ですか?

フィナステリド内服による治療では、必ずしも採血検査は必須ではありませんが、頻度は稀ですが、肝機能障害が報告されているため、1年に1回程度は採血をしたほうが良いでしょう(健康診断の採血でも可)。

もともと持病をお持ちの方や、副作用が疑われる症状のある方へは検査が必要となります。当院での採血検査は、2,948円(税込)となります。

何か自覚症状がある場合は、医師にご相談ください。その際に、適宜検査を行います。

国内製品と海外製品の違いはありますか?

副作用、有効性ともに変わりませんが、価格は海外製のほうが安価です。また、国内製は医薬品被害救済制度(適正使用による重篤な副作用時に製薬会社からの保証)の適用があります。

ポストフィナステリド症候群とは何ですか?

フィナステリドを中止後、3ヶ月以上にわたって性欲低下や勃起不全などの性的副作用、精神的・身体的副作用が持続するものをポストフィナステリド症候群(post-finasteride syndrome)と呼びます。

フィナステリドの副作用は、通常は中止後に改善しますが、持続する場合が報告されていますので、副作用が起こった際には医師にご相談ください。

ミノキシジル外用剤についての質問
一緒に使ってはいけない薬はありますか?

高血圧薬など循環器系のお薬をご使用中の場合は、医師にご相談ください。

1日1回の使用でも効果は出ますか?

ミノキシジルの半減期は約4時間と持続時間が短いため、1日2回使用していただくことが大切です。

効果は落ちますが、どうしても2回ご使用になれない方は、1日1回のご使用でも構いません。

ローションのポンプが詰まってしまいました

ミノキシジルは固まりやすいという性質を持っています。特に、温度が下がると固まりやすくなるため、冷蔵庫などへは保管しないようにしてください。

通常は出にくくなっても、数回プッシュすれば出るようになりますが、完全に固まってしまった場合、ノズルの出口を爪楊枝で掃除していただいたり、消毒用のエタノールで洗ってもらうと出やすくなります。

海外旅行に持っていけますか?

ミノキシジルローションは、100ml以下の液体医薬品のため機内持ち込み手荷物で持っていくことができます。ただし、気圧の関係で液漏れし易くなりますのでご注意ください。

以前と色が違うような気がしますが、何か変わりましたか?

使用している薬剤に天然由来のものがあるため色素に変動がございます。薬剤の変更はなく、効果に変わりはございません。

犬や猫が舐めても大丈夫ですか?

ミノキシジルは、犬や猫に毒性があるため、ペットが舐めないように十分にご注意ください。全ての医薬品と同様、子供やペットの手が届かない場所に保管をお願いします。また、ペットを飼っている方は、ご使用後に手をよく洗い、薬液がペットの体につかないようにしてください。

デュタステリドについての質問
いつ飲むのが効果的ですか?

デュタステリドは、いつ飲んでも効果は変わりません。ご自分が飲みやすいタイミングで服用してください。

1日1回1錠なので、当院では飲み忘れが少ない夕食後をおすすめしています。半減期は3週間~5週間と長い薬剤ですので、多少飲む時間がずれても問題ありません。

飲み忘れたときどうしたら良いでしょうか?

デュタステリドを飲み忘れた場合、その日のうちであれば気づいたときに1錠飲んでください。前日の飲み忘れに気付いた場合は、無視して飲まなくて構いません。

お酒と一緒に飲んでも大丈夫ですか?

デュタステリドとアルコールとの相互作用はありませんので、一緒に飲んでも大丈夫ですが、薬を飲む際は水で飲んでください。過度な飲酒は肝臓に負担をかけるためお控えください。

一緒に飲んではいけない薬はありますか?

デュタステリドと抗ウィルス薬(リトナビル等)との相互作用が報告されていますが、その他に相互作用がある薬は報告されていません。

血液検査は必要ですか?

頻度は稀ですが、肝機能障害や黄疸が重篤な副作用として報告されているため、デュタステリドの治療中は、最低でも1年に1回、できれば半年に1回の血液検査をお勧めします。肝機能検査が含まれていれば、健康診断の採血でも代用可能です。

ミノキシジルタブレットについての質問
いつ飲むのが効果的ですか?

ミノキシジルタブレットは、食事の影響を受けませんので食前、食後は関係なく、1日1回1錠を飲んでください。半減期が約4時間と短いため、なるべく同じ時間帯(24時間周期)に飲むようにしてください。

1日2回の場合は、朝・晩で分けて服用してください。

飲み忘れたときどうしたら良いでしょうか?

ミノキシジルタブレットを飲み忘れた場合、その日のうちであれば気づいたときに1錠飲んでください。前日の飲み忘れに気付いた場合は、無視して飲まなくて構いません。

お酒と一緒に飲んでも大丈夫ですか?

ミノキシジルタブレットとアルコールの大きな相互作用はありませんが、アルコールの血管拡張作用により低血圧の副作用が強く出ることがあります。めまいやふらつき等が起こる場合は、アルコールをお控えください。また、過度な飲酒は肝臓に負担をかけるためお控えください。

一緒に飲んではいけない薬はありますか?

交感神経遮断薬のグアネチジン、ヒドロクロロチアジド、グアナドレル、筋緊張緩和剤のチザニジンと併用すると、起立性低血圧やめまい、心拍数低下の副作用が増強し、失神をきたすことがあります。その他の高血圧治療薬やED治療薬、利尿薬でも血圧低下の作用が増強することがあります。

相互作用のあるお薬の一覧は、診察時にお渡ししています。

尿、血液検査、心電図は必要ですか?

ミノキシジルタブレットを服用中の患者さんには、未然に防げる副作用をできるだけ予防する意味合いから、定期検査を必ず受けていただいております。初診時に検査を行い、その後は6ヶ月に1度の心不全のマーカーを含む血液検査、心電図検査、尿検査、血圧測定等を行います。

定期的な検査を受けられない方は、お薬を処方できませんのでご了承ください。

ニナゾルシャンプーについての質問
市販の育毛シャンプーは必要ありませんか?

必要ありません。抜け毛予防や育毛系のシャンプーは沢山ありますが、市販の育毛用や薬用シャンプーは、医学的根拠(エビデンス)が非常に乏しく、臨床的に脱毛予防効果や育毛効果はないと言っても過言ではありません。

週3回のニナゾルシャンプー以外は、シャンプーは不要ですか?

当院では、週に3回のニナゾルシャンプー以外の洗髪は、お湯のみ(湯シャン)を推奨しています。

相互作用がある薬はありますか?

相互作用がある薬は報告されていません。

海外旅行に持っていけますか?

ニナゾルシャンプー・ケトコナゾールローションは、100ml以下の液体医薬品のため機内持ち込み手荷物で持っていくことができます。ただし、気圧の関係で液漏れし易くなりますのでご注意ください。

参考文献・サイト一覧
  1. B S Hugo Perez. “Ketocazole as an adjunct to finasteride in the treatment of androgenetic alopecia in men” Med Hypotheses. 2004;62(1):112-5. doi: 10.1016/s0306-9877(03)00264-0. PMID: 14729013
  2. C Piérard-Franchimont et al., “Ketoconazole shampoo: effect of long-term use in androgenic alopecia” Dermatology. 1998;196(4):474-7. doi: 10.1159/000017954. PMID: 966913
  3. 前島 英樹ら, “壮年性脱毛患者に対するケトコナゾールローション外用の効果に関する検討” 西日本皮膚科 2007; 69: 182―185.
  4. Jaime R Fields, “Topical ketoconazole for the treatment of androgenetic alopecia: A systematic review” Dermatol Ther. 2020 Jan;33(1):e13202. doi: 10.1111/dth.13202. Epub 2020 Jan 2. PMID: 31858672
  5. Tater KC, Gwaltney-Brant S, Wismer T. Topical Minoxidil Exposures and Toxicoses in Dogs and Cats: 211 Cases (2001-2019). J Am Anim Hosp Assoc. 2021 Sep 1;57(5):225-231. doi: 10.5326/JAAHA-MS-7154. PMID: 34370845.
  6. プロペシア錠0.2mg/プロペシア錠1mg https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/249900XF1021_3 最終アクセス 2023.02.10
  7. グラクソ・スミスクライン株式会社 医薬品インタビューフォーム ザガーロカプセル0.1mg ザガーロカプセル0.5mg 2021年11月改定
  8. Modha JD, Pathania YS. A comprehensive review of oral minoxidil in alopecia. J Cosmet Dermatol. 2022 Sep 6. doi: 10.1111/jocd.15324. Epub ahead of print. PMID: 36065675.
  9. Randolph M, Tosti A. Oral minoxidil treatment for hair loss: A review of efficacy and safety. J Am Acad Dermatol. 2021 Mar;84(3):737-746. doi: 10.1016/j.jaad.2020.06.1009. Epub 2020 Jul 2. PMID: 32622136.
  10. Jimenez-Cauhe J, Saceda-Corralo D, Rodrigues-Barata R, Hermosa-Gelbard A, Moreno-Arrones OM, Fernandez-Nieto D, Vaño-Galvan S. Effectiveness and safety of low-dose oral minoxidil in male androgenetic alopecia. J Am Acad Dermatol. 2019 Aug;81(2):648-649. doi: 10.1016/j.jaad.2019.04.054. Epub 2019 May 2. PMID: 31054970.
  11. Hugo Perez BS. Ketocazole as an adjunct to finasteride in the treatment of androgenetic alopecia in men. Med Hypotheses. 2004;62(1):112-5. doi: 10.1016/s0306-9877(03)00264-0. PMID: 14729013.
  12. Pereira AFJR, Coelho TOA. Post-finasteride syndrome. An Bras Dermatol. 2020 May-Jun;95(3):271-277. doi: 10.1016/j.abd.2020.02.001. Epub 2020 Mar 25. PMID: 32317131; PMCID: PMC7253896.
  13. Wessells H, Roy J, Bannow J, Grayhack J, Matsumoto AM, Tenover L, Herlihy R, Fitch W, Labasky R, Auerbach S, Parra R, Rajfer J, Culbertson J, Lee M, Bach MA, Waldstreicher J; PLESS Study Group. Incidence and severity of sexual adverse experiences in finasteride and placebo-treated men with benign prostatic hyperplasia. Urology. 2003 Mar;61(3):579-84. doi: 10.1016/s0090-4295(02)02401-9. PMID: 12639651.

関連ページ-Related Pages-

目次
error: