人前で話すとき、緊張で顔が真っ赤になる、手が震える、声が震える、頭が真っ白になる——このような「あがり症」の症状でお悩みではありませんか?
肌のクリニックでは、医師による安全な処方で、あがり症の薬物治療を行っています。
こんな症状でお悩みの方へ
- プレゼンや会議で極度に緊張し、声が震える
- 人前で顔が赤くなり、視線が気になる
- 面接や試験で頭が真っ白になり、実力を発揮できない
- 電話や接客で動悸や発汗が止まらない
- 緊張による赤み・ほてりや手の震えに悩んでいる
- 対人恐怖症や社交不安障害と診断されたことがある
あがり症セルフチェック
以下の項目に3つ以上当てはまる場合、あがり症(社交不安障害)の可能性があります。
- 人前で話すと心臓がバクバクする
- 緊張すると手や声が震えて止まらない
- 注目されると顔が真っ赤になる
- 大事な場面で頭が真っ白になる
- 人前での失敗を極度に恐れる
- 緊張する場面を避けてしまう
- 冷や汗や発汗が止まらない
あがり症の人の特徴
あがり症は「性格の弱さ」ではありません。交感神経の過剰な反応による身体的・精神的症状です。
- 完璧主義:失敗を極度に恐れ、完璧を求める
- 自己評価が低い:他人の評価を過度に気にする
- 真面目で責任感が強い:準備は入念だが、本番で緊張する
- 過去のトラウマ:人前での失敗経験が影響している
これらの特徴を持つ方は、交感神経が過剰に反応しやすく、身体症状が強く出る傾向があります。
あがり症の治し方
自力でできるセルフケア
- 深呼吸・腹式呼吸:ゆっくりとした呼吸で交感神経を落ち着かせる
- 段階的な慣れ:小グループから徐々に人前に出る練習をする
- 十分な準備:実際に声に出してリハーサル、準備することで不安を軽減
- 認知の修正:「完璧でなくても大丈夫」と考え方を変える
病院に行くべきか:こんな時は受診を
- 日常生活や仕事に支障が出ている
- 自力での対処では改善しない
- 重要な場面(面接・プレゼン)が控えている
- 症状のせいでキャリアや人間関係に影響が出ている
セルフケアと薬物治療を組み合わせることで、より効果的な改善が期待できます。特にインデラルは服用後30分で効果が現れ、大事な場面で確実に症状を抑えられます。
当院のあがり症治療
症状に応じて2つの薬から選択
動悸、手の震え、発汗、赤面、声の震え
→ インデラルが効果的
漠然とした不安感、緊張、心配、対人恐怖
→ グランダキシンが効果的
両方の症状が強い場合、併用療法も可能
処方可能な薬剤
インデラル 10mg|30分で効く即効性

特徴
β遮断薬に分類され、交感神経の過剰な反応を抑えることで、動悸、手の震え、声の震え、発汗、顔の赤みを軽減します。服用後30分で効果が現れる即効性が最大の特徴です。
こんな場面で活躍
- 重要なプレゼンの30分前に服用
- 面接や試験の直前に服用
- 結婚式のスピーチ前に服用
服用方法
症状が気になる30~60分前に1錠。効果が弱い場合は2錠まで可能(1日2回まで)。
効果の現れ方
服用後30~60分で効果が現れ、約4~6時間持続。
料金
10mg 30錠:2,640円(税込)
※別途診察料(初診:3850円 / 再診:1650円)がかかります。
インデラルの禁忌・副作用を確認
治療を受けられない方
妊娠中・授乳中の方、気管支喘息の方、糖尿病・心疾患・不整脈(徐脈等)・肺高血圧症・低血圧症・褐色細胞腫・パラガングリオーマ・肝機能障害・腎機能障害・甲状腺機能異常をお持ちの方
併用禁忌・注意
リザトリプタン安息香酸塩(マクサルト)、各種降圧薬・抗不整脈薬など
※服用中のお薬がある方は必ず医師にお申し出ください
副作用
発疹、息切れ、頭痛、めまい、不眠、しびれ、口渇、食欲不振、下痢、倦怠感など。稀な副作用として、心不全、徐脈、低血圧、無顆粒球症、血小板減少症、紫斑病、気管支痙攣、呼吸困難、胸部不快、視力異常、かすみ目等が報告されています。

グランダキシン 50mg|精神的な不安を緩和

特徴
自律神経のバランスを整える作用があり、精神的な不安や緊張を和らげます。一般的なベンゾジアゼピン系抗不安薬(デパス等)と異なり、依存性が著しく低く、向精神薬指定もされていません。
こんな方に
- 漠然とした不安感が強い
- 対人恐怖症の傾向がある
- 自律神経の乱れによる症状がある
服用方法
頓服の場合:症状が気になる1時間前に1錠(1日3回まで)。
効果の現れ方
服用後1〜2時間でゆっくり現れ、4〜6時間程度持続。
料金
50mg 30錠:1,980円(税込)
※別途診察料(初診:3850円 / 再診:1650円)がかかります。
グランダキシンの禁忌・副作用を確認
治療を受けられない方
妊娠中・授乳中の方、急性閉塞隅角緑内障の方、重症筋無力症の方、脳に器質的障害をお持ちの方、呼吸不全のある方
併用禁忌・注意
ロミタピドメシル酸塩(ジャクスタピッド)、フェノチアジン誘導体、バルビツール酸誘導体、タクロリムス水和物
※アルコールとの併用は避けてください
副作用
眠気、めまい、ふらつき、不眠、頭痛、口渇、吐気、便秘、発疹、脱力感など。
※眠気が出ることがあるため、服用中は自動車運転や危険作業は避けてください
インデラルとグランダキシンの比較
| 項目 | インデラル | グランダキシン |
|---|---|---|
| 効果発現 | 30〜60分 (即効性) | 1〜2時間 |
| 持続時間 | 4〜6時間 | 4〜6時間 |
| 主な効果 | 身体症状 | 精神的不安 自律神経症状 |
| こんな方に | 「心臓がバクバク」 「声が震える」 「手が震える」 | 「漠然とした不安」 「対人恐怖」 |
| 依存性 | なし | 非常に低い |
| 眠気 | ほぼなし | 出ることがある |
| 料金 | 2,640円/30錠 | 1,980円/30錠 |
診療の流れ
- 初診・問診:症状や生活背景を伺います
- 診察・処方判断:医師が適切な薬剤を提案
- お薬の説明:服用方法や注意点を詳しくご説明
- 処方・お会計:院内処方でお渡しします
よくある質問
- どちらの薬を選べばいいですか?
-
問診で症状を伺い、医師が最適な薬剤をご提案します。身体症状(動悸・震え・発汗・赤面)が中心ならインデラル、精神的不安や対人恐怖が強い方にはグランダキシンをお勧めすることが多いです。
- インデラルは本当に一瞬で効きますか?
-
はい。服用後30〜60分で効果が現れます。プレゼンや面接の30~60分前に服用すれば、本番時には動悸・震え・発汗などの身体症状を抑えることができます。効果は4〜6時間持続するため、長時間の会議やイベントにも対応できます。
- 声の震えや頭が真っ白になる症状にも効きますか?
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インデラルは声の震えや手の震えなどの身体症状に直接作用します。また、身体症状が落ち着くことで「頭が真っ白」という精神的なパニック状態も軽減されることが多いです。より精神的な不安が強い場合は、グランダキシンとの併用も検討できます。
- 併用はできますか?
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可能です。身体症状と精神的不安の両方が強い場合、医師の判断で併用することがあります。インデラルとグランダキシンは作用機序が異なるため、相乗効果が期待できます。
- 毎日飲む必要がありますか?
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毎日飲んでも構いませんが、プレゼンや面接など、緊張する場面の前だけ服用する「頓服」での使用が基本です。必要な時だけ使用できるのが、この治療法の大きなメリットです。
- 依存性は心配ないですか?
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インデラルには依存性はありません。グランダキシンも一般的なベンゾジアゼピン系抗不安薬(デパス等)と異なり、GABA受容体に作用しないため依存性は非常に低いのが特徴です。どちらも向精神薬指定されていません。
- グランダキシンは眠くなりますか?
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他の抗不安薬よりも眠気が少ないのが特徴です。眠気の副作用はデパス約13%に対し、グランダキシンは約3%と報告されています。しかしながら、眠気が出る場合もございますので、服用中は自動車運転や危険作業は避けてください。
- あがり症は自力で治せますか?
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軽度の場合は深呼吸や段階的な慣れで改善することもありますが、日常生活や仕事に支障がある場合は薬物治療との併用が効果的です。セルフケアだけでは限界がある場合、医療機関での治療をお勧めします。
- 保険は使えますか?
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あがり症に対する処方は適応外処方となるため、自費診療となります。インデラル10mg 30錠:2,640円、グランダキシン50mg 30錠:1,980円(いずれも税込、別途診察料)です。


