当院でのニキビ治療は、アキュテイン(イソトレチノイン)もホルモン療法もすべて「内服薬=飲み薬」です。そのため、体のどの部位のニキビでも治療することが可能です。

背中の重症ニキビ

この患者さんは、16歳から近医の皮膚科で保険治療を行っており、抗生物質を何年間も処方されて飲んでいましたが、改善せず「肌のクリニック」を受診されました。

治療前の写真

頭皮の中~うなじ~背中~腰まで、全体に丘疹と膿疱性ざ瘡を認めます。長年繰り返していたため、赤や赤黒いニキビ跡が多数残っています。

  • すでに形成されてしまっているニキビ跡が相当数あるので、ニキビが全部なくなると、それが目立つように感じることがある。
  • 跡の治療は、まず原因であるニキビの治療が終わらなければ、やっても意味がない。
  • アキュテインで多少ニキビ跡も良くなるが、あくまでニキビの治療薬のため、レーザーやピーリングが必要になる可能性が高い

以上を初診時に説明し、アキュテインによる治療を開始しました。

背中の重症ニキビ

6ヶ月後写真

治療開始から6カ月後の写真です。ニキビ跡の色素沈着は多数残っているものの、膿疱性ニキビや、赤い炎症はすっかり引いて、本来の素肌が戻ってきました。

背中の重症ニキビ治療後

解説

初診時にアキュテインはニキビ治療薬であって、ニキビ跡を改善させる効果は少ないとを説明をしていますが、実際には内服中は肌のターンオーバーが更新するため、ニキビ跡の赤みも改善させる効果が期待できます。

こちらの患者さんは、6ヶ月後の肌の状態に満足されていたため、レーザーやピーリングなどのニキビ跡治療は希望されませんでした。ニキビが治った後に、ニキビ跡の治療をするかどうかは、ご本人の希望次第です。

胸と背中のニキビ

12歳から、顔だけでなく、背中や胸などの体のニキビに悩まされていた方です。9年間という長期にわたって、ミノマイシン・ルリッドなどの抗生物質、ビタミンBやC、パントテン酸、エピデュオゲル・ディフェリンゲル・ベピオゲルなどの塗り薬を継続していましたが、全く良くならないため「肌のクリニック」へ来院されました。

治療前の写真

初診時、もっともニキビの炎症が強い部位は背中でした。また、胸にも結節を伴うニキビが多数認められました。1つ1つが大きく赤く腫れるタイプであり、ニキビ跡の赤みや色素沈着も数多く見られました。アキュテインを1日40 mgから開始としました。

胸ニキビ背中ニキビ

5ヶ月後写真

胸も背中もニキビがなくなり、きれいに治りました。ただし、写真をよく見ていただくとわかりますが、胸には数か所「肥厚性瘢痕」と呼ばれる盛り上がったニキビ跡が残っています。また、背中にも、まだらに赤い色素沈着が残っています。

胸ニキビ治療後背中ニキビ治療後

ニキビ跡の色素沈着と肥厚性瘢痕

アキュテインはターンオーバー促進作用により、ニキビ跡の赤みや色素沈着も改善させる効果はありますが、こちらの患者さんのように、9年間という長い期間、治らない治療を受け続けてしまうと、強いニキビ跡が残ってしまいます。

こちらの患者さんにはニキビ跡治療を行っていませんが、通常、ニキビ跡は、レーザーやピーリング、ダーマペンやサブシジョンなどを組み合わせた治療が必要になります。ニキビの治療よりも格段に手間がかかり、難治性です。

正しい治療を行なえば、ニキビを治すことは難しいことではありませんが、ニキビ跡は一生残ってしまうこともあります。大切なのは、何年も改善しない治療をだらだらと続けないことです。早く治せば、それだけケロイドや肥厚性瘢痕になるリスクを防ぐことができます。重症ニキビの場合は、瘢痕を残さないためにもできるだけ早期に治療しましょう。

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