もくじ
当院では、レーザーを用いた目の下のクマ治療を行っています。
目のクマの原因
目の下のクマは、一般的には青クマ、茶クマ、黒クマなどと色で分類されることが多いのですが、色で分類することにあまり意味はありません。なぜなら、同じメラニン色素の沈着であっても、メラニンが存在する深さによって色が違って見えるからです。
近年、クマの原因として表皮と真皮の色素沈着が報告され、成人でクマを持っている方のほとんどに、色素沈着があることがわかっています。この色素沈着は先天性(生まれつき)のものがほとんどですが、目を擦ったりする物理的な刺激や、紫外線などの影響で後天的にできることもあります。
表皮にある色素沈着は、若いうちからでも目立ちやすく、はっきりとわかります。真皮にある色素沈着は、加齢によって目の下の皮膚が徐々に薄くなると目立ってきます。若いうちは、表皮や真皮は厚く、真皮層のコラーゲン繊維もたくさんあって弾力に富んでいるので、色素沈着があっても目立ちませんが、加齢で真皮のコラーゲンが減少すると、色素沈着が透けて見えるようになるわけです。早い人では10代後半くらいから目立ってくるようになります。
目のクマのレーザー治療
色素沈着が原因のクマに対しては、レーザーが第一選択となります。当院では、ダウンタイムがない「ダブル照射」による治療と、ダウンタイムを伴う「1064波長のレーザ」による治療の2種類があります。
ダブル照射
Qスイッチヤグレーザーとロングパルスヤグレーザーを同時に照射し、色素沈着を薄くしていくとともに、薄くなった真皮層に熱エネルギーを加え、コラーゲンの産生を促して真皮を厚くする治療を行います。
1回の治療で、ロングパルスヤグレーザー→Qスイッチヤグレーザーの順で照射し、これを約2週間間隔で10回ほど行います。ダウンタイムが無いように出力を調整していますので、術後に多少赤くなることはありますが、カサブタになることはなく、すぐにメイクも可能です。
数回の治療では効果は感じにくいのですが、5回目くらいから実感される方が多くなります。
ただし、ダブル照射の効果は大きなものではありません。効果には個人差がありますので、5回ほどであまり効果を感じないという方は、ダウンタイムはありますが、1064波長の強いレーザーを使用する必要があります。
1064波長のレーザー
1064nmという深くまで届く波長を用いて、肌の奥のメラニンを少しずつ分解してクマの原因である色素沈着を改善します。
強いレーザーですので、点状の内出血や赤みなどが1週間程度続くことがあります。また、照射後1ヶ月程度で以前の色調より一段濃くなって、その後4ヶ月~6ヶ月で徐々に薄くなっていきます。
クマの色素沈着は、真皮の深い部分にあるため、複数回の照射が必要です。通常は、4ヶ月以上の間隔を空けて5回照射を行います。効果に個人差がありますが、おおよそ2~3回目から、効果を実感される方が多くなります。
レーザーで改善するクマとしないクマ
レーザー治療で改善しにくいクマがいくつかあります。
凹みによるクマ
凹みによるクマ凹みによるクマです。これは加齢による皮下組織(脂肪組織)の減少によるものですので、凹みによるクマは、ヒアルロン酸や脂肪組織の注入など、注入剤が必要になります。
血管によるクマ
青く見えるクマの中でも、血管によるクマは、血管を退縮させるロングパルスヤグレーザーを用いて治療を行いますが、大きな血管の場合は、レーザーでも退縮が難しく、効果が感じにくくなります。
ふくらみによるクマ
目の下の膨らみによるクマは、基本的には外科手術が必要です。目の下の膨らみは脂肪組織なのですが、加齢ともに、眼球を支えている「ロックウッド靭帯」が緩んで眼球が下にさがるため、目の上は窪んで、目の下の脂肪は押し出されて膨らんでくるようになります。
目の周りの筋肉の衰えや真皮の衰えも加わって、目の周りのハリがなくなることも一因です。レーザーでは真皮のコラーゲン組織の産生を促し、ハリを出す作用があるため、レーザーでも若干の改善の余地はありますが、大きな原因は靭帯の緩みのため、膨らみについては著明な改善は見込めず、あくまで若干の効果が認められるレベルです。
治療を受けられない可能性のある方
次の方は治療を受けられない場合がございます。
- 日光浴愛好者、日光に当たる職業の方、光過敏症(日光アレルギー)の方
- 妊娠中の方
- てんかん発作のある方
- 金の糸を入れている方
- 照射部位に入れ墨、アートメイク、落ちないファンデーション(BB Glow、CC Glow等)をご使用の方
その他、ご使用中の薬剤や施術によっては期間を空ける必要があるものもありますので、診察の際にご相談ください。
「治療間隔(インターバル)」も併せてご参照ください。
目のクマのレーザー治療料金
項目 | 料金(税込) |
初診料 | 3,850円 |
再診料 (施術のみの場合不要) | 1,650円 |
ダブル照射によるクマ治療 | 1回両目 10,780円 |
1064波長のレーザーによるクマ治療 | 1回両目 43,780円 1回片目 32,780円 |
肌クリのご予約・お問い合わせ
●高円寺院 TEL 03-5913-7435
東京都杉並区高円寺南4-6-7 アンフィニビル4階
月~土 10:30-13:30/15:30-18:30 休診:日 / 祝
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東京都千代田区麹町3-7-4 秩父屋ビルB1階
平日 11:00-14:00/16:00-19:00 土日 10:00-13:00/15:00-18:00 休診:祝日
※完全予約制となっております。
※大変申し訳ありませんが、お電話が混み合って繋がりにくいことがございます。スタッフの人数が限られておりますので、何卒ご理解をお願いいたします。
※医学的なご質問等で医師が対応する場合、別途「電話再診料」を頂きますのでご了承ください。