Q.プラセンタ注射の安全性・副作用について教えてください

献血の制限

プラセンタで感染症が起こったという報告は一例もありませんが、理論的には変異型クロイツフェルト・ヤコブ病等の伝播のリスクを完全に否定することはできません。そのため、プラセンタを注射した方は、献血を控えるようにとの通達が厚生省からなされたため、一度注射を受けた方は献血ができなくなります。献血については「Q.プラセンタ注射を受けると、なぜ献血ができなくなるのですか?」もご参照ください。

プラセンタ注射の安全性

プラセンタは、出産される母体の血液検査を実施し、ウイルス等で汚染されていない胎盤を原料としています。さらに、工場への原料受け入れ時に、B型肝炎、C型肝炎、後天性免疫不全症候群(エイズ)、成人T細胞白血病等のウイルスについて再検査され、安全性が確認されます。これに加えて、製造工程で高圧蒸気殺菌が行われていますので、感染の可能性は限りなくゼロに近いと考えて問題ありません。メルスモンは昭和31年の発売開始以来、ラエンネックは昭和49年の発売開始以来現在に至るまで、クロイツフェルト・ヤコブ病を含めて感染症の報告は一例もありません。

プラセンタ注射の副作用

プラセンタ注射の主な副作用は、注射部位の内出血、疼痛、発疹、熱感、掻痒感、硬結です。

内出血はどんな注射や採血でも起こり得るもので、滅多に起こることはありませんが、起こったとしても、長くて2週間くらいで治ります。

硬結は1~2日で消失しますが、同じ部位にばかり注射をしていると、稀に硬結が残ることありますので、気になるようであれば中止してください。当院では、毎回左右で部位を変更して注射をし、皮膚が硬くならないように予防しています。

その他、稀ですがアレルギー症状(発疹、蕁麻疹、掻痒感、発熱)を起こすことがあります。また、非常に稀ですが、アナフィラキシーショック(血圧低下、呼吸困難など)、急性肝障害が報告されています。しかし、そのような重篤な副作用の報告は、風邪薬や解熱鎮痛剤、抗生物質などよりもずっと少なく過度に心配する必要はありません。

その他に、頭痛、閉経後の生理、軽微な生理不順や不正性器出血、女性化乳房、眠気、だるさ、体重増加が報告されています。

眠気やだるさは、自律神経の交感神経を抑制する作用(興奮している神経を鎮める作用)とされおり、通常1日~2日でなくなりますが、強い眠気を感じた際は、車、バイク、自転車などの乗り物の運転は控えてください。