アキュテインの胎児の催奇形性について教えてください

アキュテインの重大な副作用の一つに、妊娠した女性に投与すると流産や胎児の奇形を引き起こすという重篤な副作用があります。

具体的な報告として、中枢神経系の奇形、耳の欠損や奇形、目の異常、心奇形、口蓋裂、胸腺や副甲状腺の奇形があります。女性の場合、服用前には必ず妊娠反応検査(できれば服用開始1ヶ月前の検査がより確実)を行い、毎月の定期診察時にも必ず妊娠反応の検査を行います (14)

服用中はもちろんですが、服用中止後の6ヶ月間は必ず避妊を行っていただきます。男性が服用する場合は、男性側も服用中と中止後の1ヶ月間は避妊をしていただいています。

添付文書上は1ヶ月間の避妊が必要とされていますが、当院では安全性のマージンを取ってあえて6ヶ月とさせていただいています(しかし、医学上は1ヶ月以上期間を開けていただければ問題がないことは事実です)。

なお、エトレチナート(チガソン)という乾癬の治療薬がありますが、こちらは親油性の薬剤のため、半減期が120日間と非常に長く、服用後に2年間の避妊が必要となります。時々ごっちゃになって書かれている記事がありますが、イソトレチノイン(アキュテイン)の半減期は15時間~20時間ですので、チガソンとは体内の残留性が異なります。

6ヶ月間所定の期間きちんと避妊していただければ、通常妊娠と比較して胎児の奇形率が上昇することはありません。なお12年間の治療の中で、当院の患者さんからの胎児の奇形の報告は1例もありません。

上記のことでご心配なことがありましたら、診察の際に遠慮なく医師にご相談ください。