Q.びまん性脱毛症とはどのような病気ですか?

びまん性脱毛症の症状

頭の広い範囲の毛が抜けて薄くなります。全体的に髪が細くなり、ボリュームがなくなります。薄毛は全体的に起こりますが、特に頭頂部や分け目などが目立つようになります。年齢的には中年以降の女性に多く、休止期の毛が多くなるため抜け毛が増え、脱毛症が進んでいきます。

AGA(男性型脱毛症)と異なり、短い軟毛だけでなく長い硬毛も抜けます。また、前頭部のヘアライン(生え際)の後退が見られないことが特徴です。

びまん性脱毛症の原因

1)加齢

最も多い原因の一つです。動脈硬化による頭皮の血行不全や毛母細胞自体の衰え、閉経後による女性ホルモンの低下などによって起こります。

2)ストレスや疲労

精神的ストレスが原因で急激に頭髪が薄くなるケースがあります。

3)過度なダイエットや睡眠不足

極端なダイエットによって、毛根に栄養が行き渡らなくなり、成長期の毛の維持ができなくなります。睡眠中は成長ホルモンなどの作用により、成長に必要な栄養やタンパク(成長因子)が髪へ行き渡りますが、過度な睡眠不足によって成長期の毛が維持できなくなります。

4)経口避妊薬(ピル)

ピルを一定期間内服した後で中止すると、一時的に休止期毛が多くなることがあります。ただし一過性のことがほとんどです。

5)過度のヘアケアや誤ったヘアケア

日に2度の洗髪や、界面活性剤を含むシャンプーやリンスの使い過ぎ、シャンプー後のすすぎが不十分な場合、ドライヤーやブラッシングのかけすぎ、整髪料の使いすぎなども脱毛の原因となります。

6)甲状腺疾患

甲状腺の機能が亢進していても低下していても脱毛の原因となります。

7)貧血

儒度の貧血により、赤血球が酸素を運ぶヘモグロビンの能力が低下すると、毛母細胞へ必要な酸素を運搬できず、成長期の毛が維持できなくなります。

8)遺伝

最も多い原因として、遺伝があります。ご両親が薄毛ではなくても、その人の持っている体質(遺伝的な要因)で脱毛が起こることもあります。

女性のその他の脱毛症

びまん性脱毛症以外の女性の脱毛症には以下のものがあります。

1)女性男性型脱毛症(FAGA)

2)円形脱毛症

3)アトピー性脱毛症

4)分娩後脱毛症

5)脂漏性脱毛症

6)粃糠性(ひこう性)脱毛症

7)牽引性脱毛症・圧迫性脱毛症

8)薬剤性脱毛症