Q.育毛剤では、AGAは治らないのでしょうか?

市販されている育毛剤でAGAは治りません。育毛剤は「化粧品」もしくは「医薬部外品」に分類されています。医薬品ではありませんので、育毛効果は微々たるものはあっても、発毛してAGAを治す効果はゼロです。

現在市販されている医薬品で、発毛効果が認められているものは、医薬品成分の「ミノキシジル」を配合している「リアップ」だけです。AGAは男性型脱毛症という疾患ですので、治療効果があるものに関してはすべて「医薬品」扱いとなります。医薬品は「人体への効果があるもの」、医薬部外品や化粧品は「人体への効果がないもの、またはあっても非常に緩徐なもの」と規定されています。

もしも、育毛剤でAGAが治るのであれば、ミノキシジルやプラセボとの比較試験を行って、医薬品として申請し、効果効能を堂々と謳えばよいのです。ミノキシジルの売上は、国内だけで毎年100億円以上ですから、その市場を奪うことができます。しかし、実際には効果はないか、あったとしても非常に乏しく、医薬品として申請することはできません。

特に、近年インターネットで大々的に広告を打っている育毛剤は、薬事法違反すれすれで(一部は完全に違反して)宣伝しているものが多数あります。また、自社の公式サイトでは効果効能を謳えないため、消費者を装ったサイトで、効果効能を宣伝するというやり方も横行しています(いわゆるステマサイト)。消費者や患者さんは、決して騙されないようにご注意ください。