Q.ミノキシジル外用とフィナステリド内服の副作用にはどんなものがありますか?

ミノキシジル外用の副作用

ミノキシジル外用による副作用には、頭痛(血管拡張作用による)、頭皮のかぶれ、痒み、発赤が主なものになります。

頻度は非常に少ないのですが、外用剤でも一定量経皮吸収され、体重増加、手足の浮腫・むくみや、動悸、胸痛などが報告されています。ミノキシジル外用剤(大正製薬リアップ®)を使用中に、循環器疾患で3名の方が亡くなった例が報告されていますが、調査では因果関係は不明で、副作用の可能性は低いと判断されています。

ミノキシジルの外用剤は、局所的な効果が主ですから、総じて内服薬よりは副作用はずっと少なく、安全性の高い薬剤ですが、外用剤を使用中に副作用とみられる症状があった場合には、一旦使用を中止し医師へご相談ください。

ミノキシジル外用による頭皮のかぶれや痒みは、添加されているプロピレングリコール(PG)という成分が原因であるケースがあります。プロピレングリコールはミノキシジルを溶解するのに必要な合成界面活性剤ですが、人によってはアレルギーを引き起こしてしまうことがあるからです。

当院のミノキシジルローションはプロピレングリコールを使用しないで作っていますので、アレルギーが起こりやすい方へもおすすめしています。ただし、エタノール(アルコール)が入っていますので、アルコールに弱い方はご使用をお控えください。

治療を開始して1ヶ月の間は、発毛に伴って髪の毛が生え変わる現象が起こるため、「初期脱毛」が起こる可能性があります。初期脱毛で抜ける毛は休止期の毛ですから、もともと早晩抜ける毛ですし、治療の効果が出ている証拠でもありますのであまり気にしないようにしましょう。

フィナステリド内服の副作用

フィナステリド内服による副作用には、性欲減退やインポテンツ、肝機能障害、アレルギー(発疹、蕁麻疹、血管浮腫)などがあります。

また、近年フィナステリド中止後に起こる性欲減退やうつなどの精神症状が問題になっており、ポストフィナステリド症候群(ポストプロペシア症候群)と呼ばれています。頻度は非常に稀ですが、注意すべき副作用です。詳しいフィナステリドの副作用については、AGA治療ブログの「フィナステリドの副作用 ポストフィナステリド症候群を中心に」をご参照ください。副作用とみられる症状があった場合には、一旦使用を中止し医師へご相談ください。

従来フィナステリドは、発毛ではなく脱毛の抑制が主なため、初期脱毛は起こらないとされていましたが、頻度は少ないものの、一部の患者さんから報告があります。男性ホルモンが抑えられて発毛期の髪がより生えやすくなることが原因であると推察されますが、詳しいメカニズムはわかっていません。治療を開始して1ヶ月の間は初期脱毛が起こっても、治療の効果が出ている証拠でもありますのであまり気にしないようにしましょう。

副作用(以下フィナステリドファイザー社添付文書どおり)

重大な副作用

1. 肝機能障害(頻度不明)
肝機能障害があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
その他の副作用

次のような症状又は異常があらわれた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
1. 過敏症(頻度不明)
そう痒症、蕁麻疹、発疹、血管浮腫(口唇、舌、咽喉及び顔面腫脹を含む)
2. 生殖器(頻度不明)
リビドー減退注1)、勃起機能不全注1)、射精障害注1)、精液量減少、睾丸痛、男性不妊症・精液の質低下(精子濃度減少、無精子症、精子運動性低下、精子形態異常等)注2)
3. 肝臓(頻度不明)
AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、γ-GTP上昇
4. その他(頻度不明)
乳房圧痛、乳房肥大、抑うつ症状、めまい
注1:フィナステリド製剤の市販後において、投与中止後も持続したとの報告がある。
注2:フィナステリド製剤の投与中止後に、精液の質が正常化又は改善されたとの報告がある。