アキュテインによる胸と背中のニキビ治療8

当院でのニキビ治療は、アキュテイン(イソトレチノイン)もホルモン療法もすべて「内服薬=飲み薬」です。そのため、体のどこの部位にニキビがあっても治療することが可能です。

今回モニターになっていただいた患者さんは、12歳から顔だけでなく、背中や胸のニキビに悩まされてきました。9年間もの間、ミノマイシンやルリッドといった抗生物質、ビタミンB・ビタミンCやパントテン酸などのサプリメントなど、様々な治療を行っていましたが改善を認めませんでした。保険治療が長いため、ディフェリンゲルやベピオゲル、エピデュオゲルなどの外用剤ももちろん行っていましたが、治らないため当院へ来院されました。

治療前の写真

顔にもニキビはありましたが、一番炎症性ニキビが多い部位は背中でした。1つ1つが大きく赤く腫れるようなタイプであり、ニキビ跡の赤みや色素沈着も数多く見られました。アキュテインを1日40mgから開始としました。

胸ニキビ・アキュテイン治療前 背中ニキビ・アキュテイン治療前

5ヶ月後写真

胸も背中も現存するニキビはなくなり、きれいに治りました。ただし、写真をよく見ていただくとわかりますが、胸には数か所「肥厚性瘢痕」と呼ばれる盛り上がったニキビ跡が残っています。また、背中もまだらに赤い跡や色素沈着は残っています。

アキュテインはターンオーバー促進作用により、ニキビ跡の赤みや色素沈着も改善させる効果はありますが、あくまでニキビの治療薬となります。残ってしまったニキビ跡には、レーザーやピーリング、ダーマペンやサブシジョンなど、別の治療をしなければなりません。

胸ニキビ・アキュテイン治療後 背中ニキビ・アキュテイン治療後

 

治療内容・副作用・リスク

初診時にアキュテイン40mgを処方し、そのまま6ヶ月間飲んでもらい治療は終了しました。アキュテインは服用量を多くすればするほど、効果は高くなり、再発率も低くなります。ただし、副作用が大きくなるため、注意が必要です。

アキュテインの副作用や費用については「アキュテイン治療」をご参照ください。

ニキビ跡の色素沈着と肥厚性瘢痕

正しい治療を行なえば、ニキビを治すことはそんなに難しいことではありません。しかし、ニキビ跡となると一生残ってしまうこともあり、治すことはずっと難しくなります。大切なのは、何年も改善しない治療をだらだらと長く続けないことです。

早く治せば、それだけケロイドや肥厚性瘢痕になるリスクを防ぐことができます。重症ニキビの場合は、瘢痕を残さないためにもできるだけ早期に治療することが必要です。

 

写真は、治療を受けている患者さんのご厚意にて掲載させていただいており、美容目的ではなく「ニキビの治療」という観点から写真を掲載しております。見やすくなるように補正は行っておりますが、修正は行っていません。
※写真の無断転載を固く禁じます