トレチノイン・ハイドロキノン

トレチノインの特徴

「トレチノイン」は表皮のターンオーバーを促進し、表皮の細胞を増殖させます。結果として、メラニン色素を持った表皮の細胞はどんどんと上へ押し上げられます。約1ヶ月~2ヶ月という短期間で、表皮の深い層にあるメラニン色素を外に排出させてしまいます。

ニキビや毛穴の改善作用がありますので、シミだけでなく、ニキビ治療・毛穴治療目的に使用することもできます。

ハイドロキノンの特徴

シミの原因であるメラニン色素の産生を抑えるだけでなく、メラニン色素を作る細胞を減少させるため、できてしまったシミを効果的に漂白していきます。米国では、多くの患者さんへ皮膚のシミ取り目的で治療薬として処方される薬です。

市販のハイドロキノンの濃度は1~2%のものがほとんどで、すぐに褐色になって、活性がなくなってしまうものもあります。当院では、4%濃度の安定型ハイドロキノンを処方しています。開封後でも1年間安定です。

トレチノインとハイドロキノンによる東大式シミ治療

トレチノインがメラニン色素を追い出している間に、並行してメラニンの産生を防ぐ高濃度ビタミンCローション(当院ではVCエチル5%ローション、または、VCグリセリル8%ローションを使用します。)と、漂白剤であるハイドロキノンを併用し、メラニン産生細胞に新しいメラニンを作らせなくします。

トレチノインによって新しい細胞が生まれてくると、最終的に、表皮はメラニン色素の少ない、白くきれいな皮膚に置き換えられ、シミが消失します。

治療期間

通常のシミの治療期間は1日2回の使用で、1クール=2ヶ月です。肝斑や頑固なシミは、クールとクールの間を最低1ヶ月以上空け、2クールから3クールの治療を行います。

外用の仕方

①刺激の少ない石鹸をたっぷり泡立てて優しくなでるように洗い、よくすすぎます。

②高濃度VCローション(VCエチル5%ローション、または、VCグリセリル8%ローション)を顔全体に塗り、その後、保湿性が高い化粧水やクリームで保湿します。

③トレチノイン軟膏(黄色の軟膏)を、シミの部分からはみ出さないようにベビー綿棒で薄く丁寧にぬって、2~3分程おいて乾かします。(1日2回ですが、刺激や赤みが強い場合は1日1回にしてください。)

④ハイドロキノンを指でシミ部分にひとまわり大きめに薄く塗ります。ハイドロキノンは1日2回使用します。

⑤乾いた後、最低でもSPF20以上の日焼け止めクリーム、もしくはUVカット入りの下地を塗ります。強くこすらず、上に重ねるようにして塗ってください。(紫外線予防は特に重要です。)

⑥お化粧をする場合は、UVカット入りのファンデーションやBBクリームを使ってください。

使用にあたっての注意事項

①始めの2週間はボロボロと皮が剥け、赤みやかゆみが出てくるので一番辛い時期になります。その後は肌が徐々に慣れていきます。全く刺激を感じず皮むけもない場合は、トレチノインの濃度を上げる必要がありますので、医師にご相談ください。

②最初はシミが濃くなったように感じることがありますが、2ヶ月目から徐々にシミの輪郭がぼやけて薄くなってきます。強い赤みや刺激、かぶれがある場合は、必ず医師の診察を受けてください。

③目の周囲や粘膜、傷、かぶれがある部位へはご使用になれません。

④妊娠中、授乳中はお使いになれません。念のため、妊活の1ヶ月前からご使用をお控えください。

⑤治療効果には個人差があります。改善が全く見られない場合は、レーザー治療が必要になる場合もあります。

⑥シミが改善した後も紫外線予防を念入りにし、ビタミンCローション、VCエチルセラミドクリーム、EGホワイトローション、EGホワイトクリームなどで予防美白を継続的に行うことによって、白くきれいな肌を保つことができます。

処方にあたっての注意事項

初めての方は、使い方や副作用についての診察と説明を受けていただきます。また、紫外線を浴びるとシミが戻ってしまいますので、紫外線予防を毎日できない方は、治療を受けることができません。

 

トレチノイン軟膏0.05% / 0.1% 1,980円 / 2,480円 +税
内 容 量 / 5mL
使用期限 / 処方日より冷蔵:2ヶ月
※必ず冷蔵保存で、お早めにお使いください。
有効成分 / トレチノイン0.05% / 0.1%
医療用ハイドロキノン 2,180円 +税
内 容 量 / 5mL
使用期限 / 開封後:1年間 未開封時:2年間
※常温保存可能ですが、活性を長く保つため、できるだけ冷蔵庫での保存をおすすめします。
有効成分 / 安定型ハイドロキノン4%